2011年8月の記事一覧
JVCは、3月30日より継続してきた「気仙沼市社会福祉協議会災害ボランティアセンター」(※)の運営支援を、7月26日をもって終了しました。この間、組織の立ち上げから始まり、ニーズとボランティアとのマッチング作業、データ管理や電話対応など、様々な形で運営支援を行ってきました。特に後半では、避難所・仮設住宅支援として、聞き取り調査によるニーズの把握、レクリエーション・炊き出しの調整・実施、お茶会による住民間の交流促進をその中心的活動としてきました。
組織の立ち上げから約4カ月が経過した現在、災害ボランティアセンターは、徐々に人員も強化され、社会福祉協議会の職員の方々の手によって、十分な機能を果たしながら運営されています。こうした状況から、JVCとして一定の役割を果たしたと判断し、運営支援に一つの区切りをつけることとしました。
7月某日の正午前、かねてより交流している鶴ヶ浦の方より、間もなくサンマ漁の出航をするとの知らせを受け、市街地にある漁港に急ぎ車を走らせました。漁船が停泊した港には、見送りの人々やマスコミが集まっており、鶴ヶ浦の漁師であるKさんやそのご家族は、出航を目前に控え、取材攻勢を受けていました。Kさんの「さあ出発するぞ」という掛け声を合図に、他の船員達は威勢よく船に乗り込み、手早く錨を船内に引き上げました。間もなく漁船は黒煙を吐きながら出航してしまいました。あっという間の出来事でした。
現在被災地では、被災者の避難所から仮設住宅への移動が進んでいます。それに伴い、支援活動も避難所から仮設住宅へとその対象が移りつつあります。しかし、依然として多くの被災者が、避難所という厳しい環境の中で避難生活を続けています。市の発表によると、7月26日現在も37の避難所に1584名の避難者が避難しています。