アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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現地ブログ from タイ

農村からの風便り ~日本・タイ~

日・タイ若手農民交流の活動を通して、日本とタイとをつなげる手がかりと、そこから生み出されてくるものを探します。

11月14日

堆肥加工場にて。市民ガイドから堆肥になるまでのプロセスを説明していただきました堆肥加工場にて。市民ガイドから堆肥になるまでのプロセスを説明していただきました

千葉県から場所を移して山形県長井市に移動してきました。ここでは、市民が行政を動かして実現した「レインボープラン」を見学しました。長井市では家庭から出る生ゴミを回収し堆肥化、その堆肥を畑に戻し、食べ物を生産するという地域循環型の取組みが行われています。これがレインボープランです。レインボープランには2つの循環があります。一つは土から借りたものを土に還すという物質的な循環。そしてもう一つは、町と村の人々の循環、つまり生産者と消費者が手を携える関係としての循環です。
見学では実際に堆肥にする工場にも訪れ、市民ガイドの方から回収された生ごみがどのような過程を通じて堆肥になるのかについて説明していただきました。

11月15日

菅野芳秀さんのお話。タイの若手NGOスタッフたちも食い入るように聞いていました菅野芳秀さんのお話。タイの若手NGOスタッフたちも食い入るように聞いていました

午前中は、レインボープランの仕掛け人と言ってもいい百姓、菅野芳秀さんからお話を伺いました。「砂地では作物は育たない。けれども土では作物が育つ。土というのはこれまで生きてきた命の遺体の集合体なんだ。我々は命のバトンを受け取っている。だから命の循環を断つような人間の勝手なやり方を放ってはおけない。土と人間の命の関係を考えて付き合っていかなくてはいけない」とタイ人の若手NGOスタッフに訴えかけました。また、有機農業の普及を進めるNGOについても、「地域の中でごく少数の徹底した有機農業の実践者を応援したとしても社会全体から見れば、それは点でしかない。『無農薬・有機でやりましょう』というメッセージは良いけれども、皆、農業をして生きている。すぐに無農薬に転換するわけにもいかない個々の事情がある。だから、地域全体で農薬や化学肥料を減らしていくにはどうしたらいいのかを考えないといけない。真っ黒だったものが濃いグレーになり、やがて薄いグレーに、そして、それをどれだけ白に近づけていけるのか。NGO活動や運動で社会を変えるというのは、そうした努力の積み重ねではないか」と問い掛けました。
午後は、隣町の白鷹町に場所を移し加工グループ「しらたかノラの会」を訪問。加工グループの成立ちと共に、商品開発についてもお話しいただきました。「商品のコンセプトは私たちメンバーが母親として自分の子どもに食べさせたいものをつくろう、ということ。でも、とにかく加工品が出来るようなものはひとまずすべてやってきました。そこから消費者に受け入れられる商品が自然と残ってきた。それが今の50種類くらいの商品たちです」とメンバーの一人、疋田さんは言います。タイの若手NGOスタッフからは、「『母親が子供たちに食べさせたいもの』という考えに共感した。グループとして活動するという意味でも、収入向上という意味でもとても勉強になった」という学びの声が聞かれました。

しらたかノラの会の加工場にて。商品説明と商品コンセプトを説明するメンバーのひとり疋田さんしらたかノラの会の加工場にて。商品説明と商品コンセプトを説明するメンバーのひとり疋田さん

11月12日

自給農園ミルパ。消費者と生産者の関係はどうあるべきか、議論しました自給農園ミルパ。消費者と生産者の関係はどうあるべきか、議論しました

千葉県成田市にある「自給農園ミルパ」は市民農園です。会員は割り当てられた田畑で耕作をし、敷地内にあるキッチンで収穫した野菜を調理・食べることが出来ます。農園のリーダーである石井さんは言います。「安心・安全を求めるなら、まず自分で作ってみる。そうしてみることで、今、都市生活者を中心に失われつつある食べ物のありがたみというものを取り戻せるのではないか。ミルパの言う自給は、食べ物のことだけではありません。自分の暮らしを支えるものを自給して、ライフスタイルを見直してもらう場として活用してもらいたい」
自給農園ミルパでは会員が畑に来ない間、基本的には草抜きなどはしません。世話をしなければ野菜と共に草も生えてくるといった自然の摂理を知ってほしいからだ、と石井さんは言います。食べ物という「命」が畑からどう生み出されるのか、そのプロセスを会員(消費者)に知ってもらうことを大事にしているのです。

11月13日

八街市の市民農園を見学しました八街市の市民農園を見学しました

千葉県八街市にある市民農園「八街ふれ愛オーガニックファーム」を訪れました。ここは有機JAS認証を取っていることもあり、運営側の管理が徹底されていました。昨日、訪れた自給農園ミルパとまた違って、会員が農園に来ない間も草取りをしたり、収穫期を迎えた野菜は電話をしたり、会員が希望すれば収穫・発送(有料)までするといったフルサポート型の市民農園でした。

異なる2つの市民農園を訪れて、それぞれの特徴をタイの若手NGOスタッフたちは学んでいきました。生産者と消費者が支え合う関係はどうあるべきなのか。タイの文脈ではどのようなシステムが望ましいのか。2つの市民農園を対比しながら考えるきっかけを提供できたのではないかと思います。

日本の農業の戦後史、そして現在を学ぶ(11月10日)

11月10日は、JVC東京事務所にて農業ジャーナリストの大野和興さんから「日本の農業の近現代史」と「グローバリゼーションに直面する日本農業」の2つをテーマにお話しいただきました。減り続ける農業人口と高齢化、それに伴って増えていく耕作放棄地。こうした現状は日本の自給率39%(カロリーベース)という数字に如実に表れています。TPPを推進する日本政府の政策は、日本の小農を危機に陥れるのみならず、百姓たちが代々守ってきた日本の美しい自然風景をも失わせることに繋がる、と警鐘を鳴らしました。
今回の滞在で、各地の農家を訪問しますが、彼ら/彼女らを取り巻く状況を深く理解する機会になったと思います。

農業の戦後史を伝える大野和興氏農業の戦後史を伝える大野和興氏
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2016年11月7日~18日までの12日間にわたって、タイの農業・農村開発NGOの若手スタッフ12名が来日し、日本国内の有機農業、そして関連する流通・食・教育の関係者らの実践を学ぶ交流プログラムを実施しました。ここでは数回にわたって、このプログラムをレポートします。

※本事業は、国際交流基金アジアセンターの助成を受けています。

バンコクで開かれたTPPセミナーにJVC理事・天明氏が登壇

タイ事業担当 下田 寛典
2016年1月13日 更新
約70名が集まったTPPセミナー約70名が集まったTPPセミナー

2015年12月18日にバンコクでTPPに関する市民集会が開かれました。これはタイのNGOのオルタナティブ農業ネットワーク(AAN)、HIV/AIDS感染者連盟、消費者連盟の3者共催で開かれたセミナーです。AANはこれまでJVCタイが活動する際に助言・協力してくれた団体です。

招へいしたタイ人と福島県を歩く【2】

タイ事業担当 下田 寛典
2015年8月 6日 更新

3月11日、南相馬市を後にして向かったのは宮城県伊具郡丸森町。丸森町の筆甫地区は福島県に隣接し、原発事故後も県境を越えて放射能被害のあった地域です。筆甫地区は福島県と同等の被害があったものの、補償の点では県の違いから福島県内と同等の補償を獲得するのが難しかったと言います。筆甫地区まちづくりセンターの吉澤さんは地域住民の補償を獲得するために住民と共に粘り強く東京電力に対して交渉を続けてきたと言います。(詳細はこちらの記事をご参照ください)

筆甫まちづくりセンターの吉澤さん筆甫まちづくりセンターの吉澤さん
筆甫地区の経験を学ぶタイ参加者筆甫地区の経験を学ぶタイ参加者

招へいしたタイ人と福島県を歩く

タイ事業担当 下田 寛典
2015年7月 8日 更新
大熊町役場のいわき市出張所にて大熊町の震災以降の経緯を学ぶタイ人参加者(右2名)大熊町役場のいわき市出張所にて大熊町の震災以降の経緯を学ぶタイ人参加者(右2名)

タイから招へいした2名は、3月9日に福島県いわき市に入り、翌、10日に国道6号線を北上し、富岡町、南相馬市を訪問していきました。
いわき市では、水産加工業の協同組合を訪問し、この間の復興と再生に向けた取組みに耳を傾けました。また、大熊町からいわき市に避難されている方々が暮らす仮設住宅に足を運びました。仮設住宅で暮らすお母さんは、「震災から4年が経過するなかでいまだに大熊町には戻れません。子どももこちらに転校して友だちもできてきたところ。大熊町に戻りたい気持ちはありますが、いわき市での新しい暮らしを模索したほうがいいのかな、と感じています。」と複雑な思いを聞きました。

福島原発事故の経験と教訓をタイに発信

タイ事業担当 下田 寛典
2015年3月27日 更新
3月13日に福島市内で開かれた会議(2015年)3月13日に福島市内で開かれた会議(2015年)

2015年3月に仙台で開催された第3回防災世界会議を前に、福島原発事故の経験と教訓を世界に発信することを目的とした「市民が伝える福島 世界会議」が3月13日に開催されました。

JVCはこの会議の主催団体である「ふくしま地球市民発伝所」と協力してタイ人2名を招へいしました。

タイは1950年代から原子力の研究開発、および原発建設計画の検討が始められました。東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を受け、一旦はこの建設計画の話は止まりましたが、それまでの間で建設候補地が数か所に絞られてきました。

宮城県伊具郡丸森町の筆甫地区の訪問

タイ事業担当 下田 寛典
2014年7月 8日 更新
タイのインターン卒業生の吉澤武志さんタイのインターン卒業生の吉澤武志さん

6月27日は宮城県伊具郡丸森町の筆甫(ひっぽ)地区を訪問しました。筆甫まちづくりセンターの事務局長を務める吉澤武志さんからお話を伺いました。吉澤さんは、JVCが主催するタイの農村で学ぶインターンシッププログラムの6期生の卒業生です。

筆甫地区は、福島県との県境にある宮城県の山間地域です。当時を振り返って吉澤さんは言います。

福島県二本松市の若手農家を訪問

タイ事業担当 下田 寛典
2014年7月 4日 更新

26日の午後は福島県二本松市に移動。二本松市東和地区で農業を始めた菅野瑞穂さんを訪問しました。

農場でお話を伺いました農場でお話を伺いました

大学卒業後、農業を始めようと菅野さんが福島に戻って1年ほど経った時、東日本大震災が発生し、原発事故が起きました。

きぼうのたねカンパニーを立ち上げた<br/>管野さんきぼうのたねカンパニーを立ち上げた
管野さん

「この地域では早くから農業は再開されたのですが、1年目は作っても食べられるかどうかの不安もあったし、売れるかどうかという不安もあった。震災後の1年目は、とりあえず作るしかなくて、売れなかったら損害賠償をするしかない。まずは作って土壌がどうなっているのか、野菜に放射能が移行するのか、そういった現状を確かめよう、と取り組み始めました。」と当時のことを振返った菅野さんは、現在、きぼうのたねカンパニーという会社を立ち上げ、交流イベントを積極的に実施しています。

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