2011年9月の記事一覧
カオデーン農園での研修が始まって早いものですでに半月が経過しました。国が違えば文化も違います。当たり前のことですが、ここではいろいろなことを新しく経験します。住環境(日本的感覚で言えば家ではなく小屋)にも慣れ、農作業も順調。
そして今日は鶏をさばき、食べました。捌き方は以下の通りです。
- 鶏の足を持ち、頭を下にして首の動脈を探すために首の羽毛をむしります。
- 首の動脈を包丁で切ります。この時、羽をクロスさせるとばたつきません。
- 沸かしたお湯に鶏を浸します。こうすると羽毛が抜きやすくなります。
- 鶏の皮膚に残ったうぶ毛を焼きます。焼きすぎに注意。
- 解体。内臓を取り、食べやすい大きさに切ります。
カオデーン農園での研修も2週間が経ちました。
タイ料理の辛さや水浴び等、こちらでの生活にも慣れてきた頃です。この農園では米をはじめ、野菜や果物、薬草、竹、木、豚、アヒル、様々なものを育てています。貯水のために掘った池では魚も獲れます。
私たちインターン生は、日々この農園の管理をデーンさんに教えてもらいながらお手伝いしています。水田や畑の草抜き、木や竹を切る作業、バナナの植え付け、種まき、豚小屋の掃除等、いろいろなことをします。食べる植物、食べられる植物を少しずつ覚えていく、ナタや鍬の使い方が段々上手くなっていく、2週間経ってそれらをまさに実感している最中です。
アースネット財団のイェさんがタイの農村の現状や問題を語ってくれた。若い世代の農業離れ、農業だけでは現金収入が不足する、出稼ぎ等で労働ばかりの人生で年老いてしまう。どれも日本と全く同じ問題を抱えている。日本ばかりでなく、全世界で同じような問題を抱えていることを改めて認識した。
有機農業・有機米を普及しているNGO、アースネット財団(ヤソトーン県事務所)を訪問した。団体の活動、タイにおける有機農業の位置づけや、スタッフの方々の考え方を聞くことができた。
今までのように、朝起きたらご飯が出来ているという生活が、朝食前に農作業か家畜の餌やりが増えた。最初は面倒だと思っていたこれらの作業も慣れてしまえば、何てことはない。それにひと汗かいたあとのご飯の美味しさ。決して上手ではない僕らの料理も汗が格別の調味料となってくれる。
夕食のパックワーン(タイの野菜)はやわらかい新芽を摘まず、お世辞にも美味しいと言えるものではなかったけれど、これからも少しずつタイ料理になれていくから、もうしばらくの辛抱を!
初めての家畜への餌やり、朝食の焼きおにぎりのうまさ、洗剤作りで童心に返り、オリエンテーションでは、インターンの成り立ちを知り、昼休みはタイ語の先生への自己紹介文作成に時間を費やし、お昼の農作業はバナナの植樹で汗だく、泥だらけになった。夕食は心の底から「アロイマーク(タイ語:とても美味しい)」だった。
インターン12期生は、9月から約1ヶ月ほど、東北タイのムクダハーン県にあるカオデーン農園で農村派遣前の研修を行ないます。ここでは、タイ語研修、農作業研修、タイの農村に入るための姿勢を学びます。日本とはまったく違う環境に身を置き、インターン生は何を感じ、考えるのでしょうか。(宮田)
ジャングルと森の中間のようなところをとにかく奥地に入っていく。木々に守られている小屋がいくつかある。それがカオデーン農園だった。バナナの木や様々な樹木、草木、そして水田を囲むように森林が広がっている。一面濃淡な緑だ。
僕がインターンに参加した理由は、一言で言えば「現場を体感することで見えるであろう世界を日常に落とし込むこと」。それまで大学や本で学んだ知識をはいったん忘れて、現場で何が起きているのかを身を以て経験し尽くすことで、初めて見えてくる世界があるはずだと信じているからである。つまり、JVCでの座学は僕にとっては「いったん忘れるべき知識」だったのである。
事前研修で僕が心に残っていることと言えば、ワンパック研修所での質素な生活である。 自給自足を目指すことは環境に優しいとはいえ、こんな質素な生活の中に「幸せ」や「充実感」なんて本当に感じられるのだろうか?
日本の研修ではNGOとJVCの歩みについて学んだ。
JVCの活動の基本である政策提言、人道支援、地域開発の中で自分が特に興味を持ったのは地域開発である。その中でも山崎さんの話は興味深かった。
国際協力や環境保全、NGOに関心がある人を対象に、タイの農村に7ヵ月間派遣し、本当に役に立つ国際協力のあり方を学んでいく「タイの農村で学ぶインターンシッププログラム」が2011年8月末に始まりました。 このプログラムでは、NGO活動をはじめさまざまな分野での社会活動を担えるようになることを目指しています。地域への貢献や現地の村人を手伝うのではなく、参加者が農村に身を置いて、村人から「学ぶ」ということを重視しています。
1999年より開始されたインターンプログラムは、今回で12期生となります。これまで一年間プログラムだったものを、今回は7ヶ月のプログラムに変更して実施しています。2011年度は6名がインターン生として派遣が決定しました。日本での派遣前研修、タイでのタイ語や農業研修の後にタイの農村へ派遣されます。今回はインターン生の6名を紹介します。