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紛争から10年経った今、難民キャンプの人々は。~幼稚園運営支援・後半~

スーダン現地駐在員 山本 恭之
2021年9月28日 更新

前回は「幼稚園運営支援・前半」として、2013年からJVCが行ってきた幼稚園運営支援への取り組み、教員の変化などをお伝えしましたが、今回は、地域住民の教育に対する考え方やイーダ難民キャンプ(以下、キャンプ)全体での変化について、難民の皆さんの声を交えてご紹介します。

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紛争から10年経った今、難民キャンプの人々は。~幼稚園運営支援・前半~

スーダン現地駐在員 山本 恭之
2021年9月22日 更新

10年前に起きた紛争とイーダ難民キャンプ

2011年6月にスーダン南コルドファン州で起きた紛争から、約10年が経過しました。JVCは、同州で避難民となった人々、国境を越えて隣国の南スーダンへ逃れて難民キャンプで暮らす人々の双方を支援してきました。今回ご紹介するのは南スーダン・イーダ難民キャンプで実施している幼稚園運営支援についてです。前半・後半にわたってお伝えします。

国境を越え、命からがら南スーダンへと逃げた人々は自分たちの手で難民キャンプを立ち上げ、その運営を始めました。これが、イーダ難民キャンプ(以下、キャンプ)の始まりです。
未だにキャンプ内には4-5万人が暮らしていると言われ、紛争問題は解決していないため、故郷に戻ることもできず、避難生活を続けています。

イーダ難民キャンプは、スーダンの国境からおよそ15kmと近いため、難民の安全面を理由に、国連からは正式な難民キャンプとしては認められず、食料配布や給水などの最低限の支援のみが行われました。しばらくして各国のNGOが、物資配布を始めとする様々な支援を開始する中、教育については十分なサポートが行き届いていませんでした。それでも、「子どもたちの未来を奪ってはいけない。将来ここ(キャンプ)にいる子どもたちが武器を持たないように教育だけは絶やしてはならない」と教育に対する熱い想いを持つ難民たちによって、ボランティアたちによる学校が始まりました。
スーダン・南スーダンでは幼稚園の卒園資格がないと小学校への進学ができない(*1)という方針があるため、JVCは幼稚園教育の重要性を再認識し、イーダにある全幼稚園(*2)の運営サポートを2013年に始動させました。

(*1)スーダン・南スーダン両政府で定めがある一方で、実際は卒園資格がなくとも特例を受け入れるなど救済措置はある。しかし、小学校適齢期まで、幼稚園にも行かず家事の手伝いや家畜の世話などをして過ごしていた子どもたちは、小学校に馴染めず辞めてしまうケースも多いため、幼少期からの教育環境整備は、子どもたちの健全な育成にも寄与する

(*2) 幼稚園数は17園で84名の教員、2112名の子どもたちが在籍している(2021年8月末時点)

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補習校を修了した生徒の今を追う

スーダン現地駐在員 今中 航
2021年9月21日 更新

JVCは2020年から教育を受ける機会を失った子どもたちを対象に補習校を実施していますが、単に授業を受け学力をつけるだけでなく、朝の正規学級に編入・復学し、教育を受け続けることを目的としています。

2020年にJVCが支援する補習校に当初参加していたのは約500人。その後、新型コロナウイルスによる半年間の休校や、武力衝突から派生した集落への攻撃により避難・流出が相次いだこともあり、修了試験を受験したのが387人。カドグリ外に引っ越したり、反政府地域に帰還したりした生徒を除き355人が正規学級に就学しました。今、生徒たちは、引き続き勉強を続けているのでしょうか。

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職業訓練開始!―登録していないのにやってきた青年―

スーダン現地駐在員 今中 航
2021年9月15日 更新

南コルドファン州カドグリの避難民地区には度重なる紛争の影響を受け、十分な教育や、就職に役立つスキルを身に付ける機会を得られなかった若者が沢山います。さらに親が他界、または反政府地域にいる等の理由で、家計を支える必要があるにも関わらず、働き口の少ないカドグリでは職を見つけるのは容易ではありません。そのため、雨季には農業、乾季には木炭作りに従事している人々が多いですが、インフレが世界トップクラスの年率400%を越えるスーダンでは大変厳しい生活を強いられています。

そこで、「技術を身に付け、職を作る・得る」ことを目指し、避難民地区の若者を対象に8月から職業訓練を開始しました。年齢、家族の状況、教育的バックグラウンドを考慮した上で、約120名選定し4職種(溶接、リキシャ・トゥクトゥクのメカニック、縫製、食品加工)に分かれて実施しています。

溶接溶接
リキシャ・トゥクトゥクのメカニックリキシャ・トゥクトゥクのメカニック
縫製縫製
食品加工食品加工

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