2012年10月の記事一覧
「それにしてもさ、避難民支援と言ったって、あとからあとから避難民が出てくるんじゃキリがないよね」
知り合いの国連職員が、ため息混じりにそうこぼしていました。

その通り。おおもとにある「紛争」それ自体がやまない限り、いつになっても避難民の流れは止まりません。私たちが活動する南コルドファン州では既に何十万人もが故郷の村を追われて避難民、難民になっていますが、戦闘地域には今なお20万~30万人が残っているとも言われます。食料は底を突き、雨季が終わって移動が容易になれば、また多くの避難民が出てくるかも知れません。
私たちの活動地ムルタ村で、避難民の流入が続いています。いったいどのくらいの数の避難民が、どのような生活をしているのでしょうか。JVCスタッフは手分けして避難民の家を訪問して話を聞くことにしました。
ムルタ村を南北に貫く幹線道路の東側、緑に覆われた丘陵地帯の足元にムルタ北地区と中地区があります。数日前に訪問した時に、その両地区にはさまれた地域に多くの避難民が入りこんでいることが分かりました。今日はその地域をもう少し広範囲に歩いてみます。