2010年10月の記事一覧
新規事業開始にともなう幾つかの手続きをハルツームで済ませ、9月中旬、久しぶりに南コルドファン州の州都カドグリに戻ってきました。さっそく、現地の協力団体であるNMIAD(ヌミアッド)スタッフのイブラヒムさんに会い、事業予定地であるメレ村の様子を尋ねてみます。
紛争や「人道危機」、飢餓や貧困といった話題に事欠かないスーダン。この国で欧米や日本の援助関係者と話をしていると、少なからぬ人が、いかにスーダン人が無教育で人権意識に欠けているかを話し始め、「だからスーダンは紛争や貧困が蔓延する状態からいつまでも抜け出せないのだ」と結論付けるのに出会います。先日、南コルドファン州で会ったある国連関係者は、「そんな彼らに教育を与え啓発するために我々は活動しているのだ」と自信たっぷりに語っていました。しかし、「教化された」先進国の人間が持ち込む「教育」とか「人権啓発」が、現地の人々にとってそんなにありがたいものなのか、少し注意深く考える必要があるように思います。
南部スーダン、ジュバのセント・ジョセフ教会の日曜礼拝では、司祭が色々と刺激的な話をしてくれるようです。とは言ってもクリスチャンでない私は礼拝には行っておらず、スーダン人の友人から聞いた話ですが。司祭はある時は政治を語り、またある時は南部スーダンの独立について語ったかと思えば、今回の話は国際NGOについてです。