
前々回の「スーダン日記」で、JVC整備工場研修生の運転講習会についてご紹介しました。その後、運転講習を終えた研修生マリッシュが最初の挑戦者として警察での免許試験を受験。結果は・・・見事一発で合格!
「マリッシュ、合格おめでとう!試験はどうだった?」
「警察のグラウンドに作られた試験コースを走ったんだけど、幅は狭いし曲がりくねっていて、すごく難しかった。どうして合格できたのか自分でも分からないくらい」
「外に出て一般道路を走る試験はあったの?」
「なかった。警察の敷地の中だけ」
「一緒に受験したのは何人?」
「自分と、もうひとり研修生のジスマルを入れて6人が受験したけど、合格は2人だけ。ジスマルも不合格だった。このあと他の研修生も試験を受けると思うけど、大変だと思うよ」
そうか、6人中2人だけ合格なんて、意外にキビシイ・・・でも、そうでなくては、ロクに運転できないドライバーが増えるだけだから、まあ当然でしょうけれど。考えてみればこの試験制度だって、一般道路の走行も筆記試験もなく合格させてしまうのだから、かなりいい加減なものです。交差点での一時停止や前後左右の安全確認のルール、歩行者への配慮といった基本的なことを知らないまま、みんな「合格」して走り始めています。ジュバで毎日のように見かける交通事故を減らすには、免許制度から変えていかなければならないでしょう。

マリッシュは運転免許を手にしたものの、まだまだ初心者。整備工場では毎朝、遠くの井戸までクルマで水汲みに出かけるのですが、まずはこの水汲みの往復から始めて、徐々に運転に慣れてもらうことになりました。

「マリッシュ、どうだい?少し上達した?」
「うん、これはいい練習になるよ。だって、ジュバの道路はとっても悪いから、水たまりや穴をよけて走るのに忙しいんだ(笑)」
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