
「ジュバNo.1プライス!クリスマス前、15ポンド(約800円)であなたのクルマをきれいに!」こんな宣伝文句で、JVC整備工場では洗車サービスをしています。ホコリだらけのジュバでドロドロになったクルマを、ナイル川から汲み上げた水できれいさっぱり、洗います。
このサービス、実は研修生たち(元難民)による期間限定の収入創出プロジェクトなのです。今週末から始まるクリスマス休暇、彼らの多くはジュバを離れて故郷の村へ帰ります。中には、難民キャンプに残る父親、母親を尋ねて隣国ウガンダに向かう研修生もいます。「毎月の研修生手当では旅費が出ない」という彼らは「クリスマス手当」を要請してきましたが、私たちは却下しました。その理由は、当然ながらJVCの資金には限度があること、そして「おカネやモノは、誰かに支援してもらうもの」という彼らの発想そのものを変えなければならないと思ったからです。

代わりに私たちが提案したのは、工場の機材を使った収入創出プロジェクト。研修生たちは不満そうな顔をしていましたが、「とにかくチャレンジしてみる」というので、倉庫に眠っていた洗車機を引っ張り出して、サービスが始まりました。クリスマスまでの期間に限定して、洗車の収益は研修生たちの「クリスマス手当」になります。

いざ始めてみると、研修生たちの「商売下手」にビックリ。料金の設定や宣伝方法など、すべて彼らに任せたのですが、料金は他の業者と同じ。これではお客は来ません。何日かして、彼らは料金を大幅に下げましたが、こんどは料金を載せずに宣伝ポスターを作ろうとしていました。さすがに私も口出しをして、「せっかく値下げしたのに、どうして値段を宣伝しないのか?」「別に必要ないと思った」「おいおい・・」という感じで、なんとか「ジュバNo.1」の値段が入ったチラシが出来上がったのは12月も第2週。時すでに遅しか・・・。今週になって立て続けにお客さんが来るようになりましたが、クリスマスはもう目の前。さあ、結果はどうなる?
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