研修生のローズは昨年12月から研修を始めましたが、その後、妊娠・出産のため今年4月から長期の休みを取っています。産休中の彼女の家を訪ねてみました。
歩いて行く道すがら、近所の子供たちが「グッドモーニング、カオジャ」と声を掛けてきます。「カオジャ」とはジュバアラビック(ジュバで話されるアラビア語方言)で「白い人」の意味だそうです。私たち日本人を見ると子供は「カオジャ」、大人は(私たちを中国人と思って)「チャイナ」「ニイハオ」と声を掛けてきます。
さて、ローズの家に着いて庭にある大きな木の陰に椅子を並べると、「カオジャ」が珍しいのか、親戚や近所の子も集まってきました。出産間近のローズはとても元気そうで、「整備工場の様子はどう?みんな元気にしてる?」と尋ねてきました。

「みんな元気にしているよ。ところでローズ、出産予定はいつ?」「それは私もわからないわ。神様だけが知っているの・・・でも、もうすぐだと思うわ。赤ちゃんが生まれたら、来年2月には研修に復帰したいと思っているけど、受け入れてくれるかしら」「もちろん、みんな復帰を待っているよ」
ローズはとても熱心な研修生だっただけに、出産後の復帰は難しいと感じつつも、私たちみんな復帰を心待ちにしています。
「ところで、ローズが復帰したら、研修の間は誰が赤ちゃんの世話をしてくれるの?」
「親戚の子供たちに面倒を見てもらえればいいんだけど・・・みんな学校に通っているからそれができないの。そうだ。整備工場に赤ちゃんを連れて行くから、事務所であなた(今井)が面倒を見てくれればいいわ。私は自動車整備で忙しいけど、あなたは事務所で仕事しながら赤ちゃんの面倒を見られるでしょ」
「ええっ!」と驚く私をよそに、みんな「そいつはいい考えだ」と言って大笑いでした。
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