2007年7月の記事一覧
南部スーダンでは、7月30日は国民の祝日。2年前、SPLM(スーダン人民解放運動)のリーダーであり南部スーダン自治政府の大統領だったジョン・ガランが航空機事故で死去した日です。ジョン・ガランの業績をどう評価するかは別にして、この日、ジュバの人びとは手に手に南部スーダンの旗を持って町へ繰り出し、まるで「独立記念日」のような雰囲気です(実際に独立の是非を問う住民投票は2011年に行われる予定)。
最近、整備工場を休みがちだった研修生ドミニク。どうしたのかと声を掛けると、「一人暮らしの自宅の状態がひどく、雨は吹き込んでくるし、蚊が入り放題で最近もマラリアになった。同じ敷地に住む叔父が建てている新しい家に一部屋を借りたいのだが、そのためには建築作業を手伝わないといけない。だから工場に行けなかった」とのこと。「一度、家を見に来て欲しい」と言われ、訪問することになりました。

先週、整備工場内の事務所の改修工事が行われました。30年前に建てられたこの建物は老朽化に加え、内戦中に受けた砲弾の影響もあって屋根はボロボロ。

7月2日、待望の新しい車両専門家・坂本健がジュバに着任し、いよいよ日本人専門家が二人体制になりました。おりしも、整備工場には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の車両に加えて他の国際NGOの車両も入り、着任初日から仕事は大忙し。真っ白な作業着で颯爽と登場した坂本は、夕方には早くも真っ黒になり、「こりゃ毎日洗濯しないとダメですね」。

「世界難民の日」(6月20日)のイベントで、私たちの研修生ポニーが帰還難民の一人としてスピーチを行いました。普段は物静かな彼女ですが、多くの観衆を前にしてのスピーチは堂々たるもの。大きな拍手を浴びていました。