今日(11月28)日、家庭菜園研修トレーナーのアベル、フィリップとJVCスタッフのドゥドゥ、モーゼスとともにボドウェ村で研修後の菜園の様子を確認すべくモニタリングを行いました。行いました、と言っても途中で雨が強く降ってきてしまい結局2軒しかまわれませんでしたが・・・。
最初はトボワニ(Tobhowani)さん。20代後半の若者です。研修にはパートナー団体LMCCのボランティアとしてではなく、村の代表として参加してくれました。もともと雨季には家のまわりの広い敷地にメイズ(とうもろこし)を植えていて、菜園も少し作っていたことがあるという経験者です。ビートルート(赤カブのようなもの)やほうれん草、たまねぎなどが元気よく育っていて、マルチ(枯れ草で土を覆って土中の水分の蒸発を防ぎます)もきちんとできています。トレーナーのアベルからトボワニさんには、こんなアドバイスがされていました。
- 自宅に樹木が少なく、よって影も少ないので(南アの)強い日差しの下では野菜が傷みやすいことから、菜園を囲むフェンスの近くなどに豆を植えてフェンスに這わせて少しでも影をつくるなどして涼しくするようにすること。豆が窒素を固定化して土壌の成分もよくなる。
- 現在ほうれん草とビートルートが隣同士で植えられている。これらは同じ仲間の野菜なので土中から同じ成分を取ってしまって一緒に植えることはあまり勧められない。だからできれば間、間にニンジンやトマトを植えたほうがいい。
- (上の写真の右側の)メイズが植えられているところは収穫したら豆やかぼちゃ、チャイニーズマスタードなど種類の違うものを植えること。その際ひとつのものだけを植えるのではなく混作すること。
- 現在斜面に沿って畝がつくられているが、これだと土の中の水分が下のほうに流れていってしまう。現在植わっているものをいったん全て収穫したら畝を等高線上に沿って作り直したほうがいい。
そしてトレーナーのアベルからは「1月に戻ってくるからこれらの作業を一緒にしよう」と約束されました。
南半球にある南アでは9月に春を迎える頃から雨季に入ります。だけど今年は雨の降り始めが遅れていて、11月にはいってようやく少しずつ降り始めています。1月以降、雨の恵みを受けながら、ちょっとずつ改善されていった畑が2、3月頃にはどんな風になっているかと今から楽しみです。