2013年6月の記事一覧
今日は、今週からはじまる子どもの世帯調査にむけたミーティング。
ドロップイン・センターのボランティアが一同に集まり、調査内容を確認し、家庭を訪問するとき、質問をするときの注意事項などを話し合いました。
9:00からはじまったミーティング。11:00を過ぎて休憩をとると、みんなそそくさに木陰に消えていきます。着いて行ってみると、おべんとうを広げて少し早いお昼を楽しんでいました。そこでちょっと覗き見。
JVCが活動するリンポポ州は、フルーツの産地としても有名。
とくに南東地域は「Doll」など大手企業の委託農場も立ち並びます。
私たちが事務所を置くベンベ地域は東南部に比べ雨量が少ないものも、どの村でもさまざまな果樹が季節ごとに実をつけます。
6月は、一番待ち望んでいるシーズン!
それは、アボカドの季節です。
この時期マーケットでもアボカドは10個で約200円ほどで買えます。事業地に行けば、木の下に熟れたアボカドがごろごろ落ちていて、「いくらでも持って行っていいよ」と言われ、お土産に、困ってしまうほど持たされることも。
そしてこの季節、村で出される昼食の定番は「アボパン」。食パンにアボカドを塗り付けていただきます。日本の私たちにとってはなんて贅沢!こちらでは、普段安いマーガリンをパンに塗って食べることが多いので、栄養化を考えても抜群!同時に、「今日は研修にくる交通費が手元になくて、朝道端でアボカドを売ってから来た」という話しを聞くことも。貴重な収入源にもなっているのですね。
このあとも、オレンジ、パパイヤ、ライチ、マンゴーと、嬉しい季節のフルーツが続きます。
5/2、6/4、7/2と、3名のJVC南ア事務所スタッフの誕生日が続きます。
5月は、今年から新しく加わった経理担当のアルバート君の29歳の誕生日。近所で有名なゲストハウスに、みんなでランチに出かけました。
月次会計報告の提出日と重なり、お昼時間過ぎまで修正作業が続いたこの日。やっと終わったと思ったらなんの説明もないまま、「じゃ、これから出かけるからついてきて」と言われ、移動中車の中で不安気だったアルバート。到着してサプライズを明かすと、「誕生日を外で祝ってもらうのは初めて」と照れくさそうでした。
4月中に、ヒャンガナニ村のドロップイン・センター(※注)の敷地内で行った家庭菜園研修。今日は、その際に子どもたちと一緒に植えた野菜や果樹のお世話をする担当を決める日です。
子どもたちを3つのグループに分けよう、というところまではすんなり決まったものの、どうやって分ける?かでしばらくスタック。けっきょく、私の提案で子どもたちを誕生日月ごとに分けて、グループ化していくことにしました。
前回記事に書いた、1錠ですむARV(エイズ治療薬)が、4月1日から南アフリカの公的医療施設でも解禁になりました。
保健局の人に聞いたところ「リンポポ州を含め、9州全てで同時に配布がはじまっている」とのこと。
さっそく、活動地の患者さんに確認してみたところ、「私はもらえなかったけど、妊娠中のお母さんや子どもたちはすでに1錠のARVが配られているよ」と教えてくれました。
この教えてくれたおばあちゃん、以前は朝に1錠服用しなくてはいけない薬を、朝夕のんでいて、訪問介護のボランティアが薬の袋を分けるなど工夫して、数ヵ月かかって正しく服用できるようになった人。ボランティアさんは、1錠になったらまた混乱しないか、少し心配していました。
リンポポ州に行き渡るまでは時間がかかるかと思ったのに、意外な早さ。早く多くに人に行き渡るようになるといいですね。
1錠でいい。ARVに大きな変化(1)へ5月19日
昨日、1錠のみの服用ですむARV(エイズ治療薬)の配布がケニアではじまったとのニュースが飛び込んできました。
ARVは通常、2~3種類以上の薬を組み合わせて服用しなくてはいけません。それぞれ違う機能をもち、HIVウィルスを抑制します。しかし、複数のピルをのどに通さなくてはいけないことから、毎日かかさずにARVを服用する妨げになることがあります。
JVCの活動地でも、薬が複雑なことから服用をやめてしまった患者もいますし、訪問介護のボランティアの中にも、薬の組み合わせをなかなか理解できない人が多くいます。
ARVが1錠ですめば、継続してARV服用できる人が増える可能性が高く、大きな進展です。
これが南アフリカで、使えるようになるのは?
専門家にきいたところ、2013年の4月から、政府系のクリニックでの使用が予定されているそうです!ただし、多くの場合は東ケープ州から試行されるそう。なにかと、後回しになることが多いリンポポ州にも、早く届くといいけど・・。