パレスチナ最新情報
こんにちは、エルサレム事務所の山村です。今回もガザの人を紹介します。
このたび紹介するのは、JVCパレスチナ事業が毎年一部のサポーター様にお送りしているクリスマスカードの2018年版をデザインしてくれた、ガザ在住の大学生・ワラーさんです。
彼女は大学生である傍ら、「Piece of Palestine」という企業を通じて、彼女の絵が描かれたしおりを販売しています。そのセンス、色彩感覚、スケッチのスキルには定評があり、クリスマスカードが仕上がった際には、予想以上の仕上がりにJVCパレスチナ事業チームも一同驚きました。今回は、そんな彼女にクリスマスカードに込めた想いや、彼女の普段の姿について質問をさせていただきました。
エルサレム事務所の山村です。7月にインタビューのために当病院を訪問させてもらって以来、ことあるごとにメドハット院長(Dr. Medhat Abbas)から直に山村の携帯に、ガザのデモで負傷した患者や、病院の大変な様子が送られてきています。その中には、3月にデモが始まって以降、8月28日までに、デモで103人の医療従事者がイスラエル側の攻撃により負傷したという記事、そして8月7日にデモに参加した青年が、胸と脚を撃たれてその場で倒れこむ一部始終が撮影されたビデオもありました。ここで起きていることをなるべく多くの人に伝え、困窮したガザを救いたいという気持ちがひしひしと伝わってくるものでした。
今回は、9月の4週目に院長にインタビューした内容を紹介したいと思います。このメッセージを一人でも多くの人たちに伝えたいと思っています。
こんにちは!早いもので、現地に来てから1ヶ月が経ちました。パレスチナはまだ暑く強い日差しで、日本にいる時より遥かに早いスピードでこんがり焼けていくのを感じています。
留学先だったヨルダンよりも湿気が多く、体感温度が高い気がするため、夏を全身で感じています。
パレスチナ事業インターンの大川です。現地にインターンとして来てから3週間が経過しました。この前まで、こちらは犠牲祭だったため、みんなそれぞれ実家に帰ったりして家族団欒を過ごしていたようです。犠牲祭の期間はバスなどの交通手段も普段より格段にも少なくなっており、こうやって祝日はみんなしっかり休むところがアラブらしくていいなあと感じています。
翌日、私たちは再びサマーキャンプを訪れました。
テーマは前日の続き、女性の社会参画と権利についてです。
まず、前日のディスカッションを受けて、保守的な地域から参加している3人の男の子たちに、「どう意見が変わったか、もしくは変わらなかったか」という質問をしました。答えは以下の通りです。
- 男の子① 意見は変わらない、文化は変えられない。
- 男の子② 50%くらい変わった。
- 男の子③ 10%くらい変わった。男女の権利は平等だと思うようになった。 女の子も男である自分と同じように自由に出かかるべき。
こんにちは、JVCエルサレム事務所の山村です。
イスラエル建国によりパレスチナの人々が故郷を追われた「ナクバ(=大惨事)」から70年目になる今年、ガザでは3月30日の「土地の日」から難民の帰還を求めるデモが毎週金曜日を中心に続けられています。それに対し、イスラエル軍は実弾を含む武力による徹底的な鎮圧を行い、これまでに170人以上の命が奪われ、負傷者は1万8千人以上に上っています。(2018年8月17日現在)
そうした中、負傷した人々の重症化を防ぎ、命を救うために最前線で活躍しているのが、救護ボランティアとして処置に当たっている地元の若者たちです。デモの現場で倒れた人々の元に駆けつけ、応急処置を行っています。6月、そんな救護ボランティアの一人であったラザン・ナジャルさんが救護の際にイスラエル軍に銃撃され、その尊い命が奪われたことは、世界に衝撃を与えました。JVCはこの件に関し、プレスリリースを出しています。
医療従事者に対する攻撃は人道に反しており、決してあってはなりません。しかし8月11日、再びデモの現場で救護ボランティアが銃撃されて亡くなる事態が発生しました。JVCのパートナー団体であるPMRS(パレスチナ医療救援協会)は、救護ボランティアを育成する立場から、いち早く緊急非難声明を出しました。以下ご紹介させていただきます。
また、ガザでは医薬品も設備も追いつかない状態です。デモでの負傷者に適切な処置を施すことができず、脚の切断を余儀なくされるケースも後を絶ちません。また、増え続けるデモの負傷者への対応により、医療現場はパンク状態で、通常の医療も圧迫されています。
JVCは現地の医療体制を支えるため、ガザの病院に必要な医薬品や医療器具を届けるべく、7月より人道支援キャンペーンを立ち上げました。
8月13日時点で総額21万5千円のご支援をいただいておりますが、まだまだ現地では支援が必要とされています。引き続き皆さまからのあたたかいご支援をお待ちしております。ご支援はこちら。
みなさん、はじめまして。7月からJVC職員になった大澤です。
私はもともと国内で働く職員なのですが、今は事業補佐としてパレスチナ現地にて短期駐在しています。
パレスチナは6から8月の3ヵ月間が学校の夏休みで、JVCのパートナー団体PMRS(パレスチナ医療救援協会)が8月1日~8月11日までサマーキャンプを開き、その一部に同行してきました。
PMRSはパレスチナでも歴史のある団体ですが、JVCとは学校などと協働して「青少年の健全な成長をサポートする活動」を行っています。様々な自由や権利が侵害され、経済的にも厳しい状況下で希望をなくし、自暴自棄になる子どもたちも多くいる中で、地域に貢献する活動などを通して、自信や前向きな気持ちを持つことができるような機会をつくっています。
このサマーキャンプは、毎日所定の学校に集まって、年齢に合わせたアクティビティ(例えば、7-8歳は粘土工作、9-10歳は何を描いているか当てるゲーム、11-12歳はイスラム教の教えについて学ぶなど)を行います。
今回は、その中で文化の違いを体感した最年長グループのディスカッションについてお話したいと思います。
パレスチナ人の9割以上はイスラム教徒であり、イスラム教の教えの中には、男性は女性を守るべきという考えがあります。そのため、敬虔なイスラム教徒の家庭では、女性が顔以外を露出する服装をすること、一人で外出すること、男性に向かって意見を言うことなどが難しいことがあります。そんな中、このサマーキャンプでは、PMRSの主導で「女性の社会参画と権利」についてのディスカッションが行われており、PMRSスタッフのナジュラが私たちを案内してくれました。
参加していたのは、8人の男の子と10人の女の子、年齢は13~16歳です。
エルサレム事務所の山村です。今の時期、ガザはとても暑く、タクシーで移動していても汗が全身から流れてきます。また、ミーティングや聞き取りをして宿舎に帰ると、あまりに辛い現実とかなりの暑さとのダブルパンチで、身も心もヘトヘトになります。(私が疲れている場合ではないのですが...。)
でも、それでもいつも素朴なガザの人たちのおもてなしの心にいつも救われています。自分たちは断食をしているのにコーヒーやお菓子をねぎらって出してくれたり、庭で育てた野菜をたくさんプレゼントしてくれたり、断食明けの食事会・イフタールに招いてくれたり...。
今回は、最近ガザで行ったインタビューの一つを紹介させていただきます。
こんにちは。エルサレム事務所の山村です。すでに数ヶ月が過ぎてしまっていて大変恐縮ではあるのですが、フォト・ジャーナリストの佐藤慧さんと安田菜津紀さんが2018年2月に現地を訪れた際、JVCはエルサレムとベツレヘムで事業地アテンドをさせていただきました。どこへ行っても歓迎されるお二人に同行でき、こちらもたくさん勉強させていただきました。
ここではお二人が訪問されたときのエピソードを紹介させていただきます。ここでは書ききれないことも多いので、ぜひ20日の佐藤さんの講演会に皆様、足をお運びください・・・!