2020年12月の記事一覧
現地はすっかり肌寒くなり、雨季に入っています。毎日晴れたり雨が降ったりを繰り返し、不安定な天気が続いています。日本人からすると雨は少し面倒だな、と思うことが多いですが、パレスチナ人たちは「やっと雨が降った!」「恵みの雨だ!」と雨季の到来を喜んでいます。また、雨季の始まりはオリーブ収穫シーズンの合図です。今年最初の雨が降ってから少し経ってしまいましたが、 各地でオリーブの収穫が行われていました。しかし、そのオリーブ収穫にも占領の影響が影を落としています。今年は新型コロナウイルス蔓延の陰で、入植者からのパレスチナ人に対する暴力が増加していることも大きな懸念事項となっています。
11月5日付で、JVCもメンバーの一員であるAIDA(国際開発機関協会:占領下のパレスチナで活動する80以上の国際NGOの調整機関)は、国連機関と下記の内容(概要)の共同声明を発表しました。主な主張は下記になります。
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山村 順子
パレスチナ現地代表大学時代は南アフリカの構造的暴力をHIV/AIDSを通して研究。課外では日本とコリアの平和構築活動に携わる。2009年に開発と紛争・ガバナンス専攻で修士号取得。3年余り電機メーカー勤務を経て、2012年にパレスチナの分離壁のある村に滞在し、静かにパレスチナ人を蝕む「理不尽が当たり前」の現実に憤ると同時に彼らの人としての強さに魅了される。帰国後にJVCでボランティアをしながら、女性と子供支援に特化したNGOでインターンを経験。2013年から産油国への協力事業(教育・投資促進)に数年携わった後、当団体勤務。主観や偏見をできるだけ取り除き、問題の本質を常に考えることと、多様な価値観を武器とし、皆で知恵を出し合い事業を運営するのが目標。2016年からJVCに参加。
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