2019年7月の記事一覧
現在、ガザは日中歩くだけで汗だくになってしまう猛暑の時期に入りました。エルサレムでは半袖で歩くこともできますが、ガザでは女性が肌を見せて公の場にいることは慣習的に好ましく思われていないため、外国人である私も薄手の長袖シャツを羽織って仕事に行きます。今回は、そんなガザに住むパレスチナ女性たちの話を共有させていただきたいと思います。
ガザは封鎖のストレスなどから、男性から女性への家庭内暴力の割合が非常に高く、より厳しい環境に身を置かざるを得ない女性がたくさんいます。
私は今まで、JVCの活動を通して、ガザの様々な女性たちに会ってきました。パートナー団体のスタッフ、活動の裨益者、パートナー団体の事務所に助けを求めて飛び込んできた女性、友人の姉妹。その度に、「世の中はどうしてこうも不公平なのだろう」と同じ女性として絶望感を深めることが少なくありません。今日はそんな中でもいつも前を向いて生きている、パートナー団体の女性の一人を紹介します。
- このブログを書いている人のプロフィール
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山村 順子
パレスチナ現地代表大学時代は南アフリカの構造的暴力をHIV/AIDSを通して研究。課外では日本とコリアの平和構築活動に携わる。2009年に開発と紛争・ガバナンス専攻で修士号取得。3年余り電機メーカー勤務を経て、2012年にパレスチナの分離壁のある村に滞在し、静かにパレスチナ人を蝕む「理不尽が当たり前」の現実に憤ると同時に彼らの人としての強さに魅了される。帰国後にJVCでボランティアをしながら、女性と子供支援に特化したNGOでインターンを経験。2013年から産油国への協力事業(教育・投資促進)に数年携わった後、当団体勤務。主観や偏見をできるだけ取り除き、問題の本質を常に考えることと、多様な価値観を武器とし、皆で知恵を出し合い事業を運営するのが目標。2016年からJVCに参加。
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