2015年6月の記事一覧
2006年から開始した占領下の東エルサレムでの学校・地域保健事業は、今年で9年目を迎えました。これまで皆様からのご支援によって、この事業は支えられてきました。あらためて御礼申し上げます。
本事業では、国際法に違反して建設された高さ8メートルのコンクリート壁やイスラエル入植地によってコミュニティーが分断され、パレスチナ人住民の健康・教育などに対する権利が侵されるエルサレムで、学校や地域社会施設への支援を通じ、人々の健康を守り健康を促進させるための仕組みをつくり、発展させることを目標としています。
現在は、学校、幼稚園、地域社会施設などの協力を得て、学校生徒や教師へのトレーニング、子どもたちや保護者への健康教育と健康診断、地域青年たちへの救急法トレーニング、孤立した村での巡回診療などを実施しています。この事業によって、トレーニングを受けた子どもたちや教師たちが自発的に学校内外で活動するようになり、健康診断、巡回診療、サマーキャンプを通じ、パレスチナ人住民の健康管理と健康に対する意識向上にも貢献しています。
以下は、2013年9月から2014年9月までの活動に関する、簡単な成果報告になります。引き続きご支援のほど、どうぞ宜しくお願い致します。
2015年4月24日金曜日、私はパレスチナ自治区・ヨルダン川西岸の中程にある、「ナビー・サーレフ(An Nabi Salih)」という小さな村にいました。
人口はたったの500人。ガソリンスタンドと小さなスーパーマーケット、あとはのどかな景色の中に民家が立ち並ぶだけのこの村を訪ねたのは初めてです。目的は、毎週金曜日に行われるデモを見ることでした。