2011年6月の記事一覧
5月上旬、ガザ市にあるUNRWA(国連パレスチナ難民救済機構)の学校で、東日本大震災の被災地の子どもたちに向けたイベントが行われました。「日本の子どもたちのために、何かしたいと生徒たちが言っている。ガザで何かできることはないか」とUNRWAの学校に勤める知人から相談を受けたのは4月、私が日本での一時帰国を終えてこちらに戻ってきた時でした。「ガザの子どもたちは、状況が違えども同じ年代の子どもたちが悲しみと困難に耐えていることに、連帯感を示したいと思っている。いつも日本の人たちに助けられているから、精神的なサポートを送ってあげたい」と、温かい言葉をいただきました。震災が起こって以来、パレスチナでも様々な人たちから心配と励ましの声をいただきましたが、子どもたちが自主的に何かしたいと言ってくれることがとても嬉しく、何度もお礼を伝えました。
5月、ガザも徐々に夏に入り始めた頃に、ウム・アル・ナセル村で養鶏事業を行っている10家族を訪問しました。コーディネーターからの報告によれば、家族によって卵の生産数のばらつきはありますが、全ての家族が鶏を売ったり食べたり(!)しておらず、7家族は順調に毎日子どもたちが食べる分の卵を生産しているようです。また、数家族が余った卵を販売して小さな収入を得たり、卵の孵化を成功させて鶏の数を増やしています。