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ガザ:地域で頑張る女性たち(2)

パレスチナ現地代表 福田 直美
2010年11月10日 更新

ガザでは、「以前はイスラエルに仕事に行っていたけれども、2000年くらいからイスラエルに行くことができなくなって、それ以来失業している」という声をよく聞きます。この日、ガザで栄養失調の子どもの治療に取り組んでいるNGO「人間の大地」の活動視察に訪れたガザ市のシャジャイア地区も同様です。

人形劇をする先生と夢中な子どもたち人形劇をする先生と夢中な子どもたち

この日、まずは幼稚園での活動にお邪魔しました。教室では、子どもたちを前に幼稚園の先生が、人形劇を行っていました。「どんな食べ物が歯にいいの?」「どんな時に手を洗うのかな?」などのテーマで劇が進みます。子どもたちは人形の動きに夢中!人形劇が終わった後、先生たちが出てきて同じ質問を子どもたちにすると、子どもたちから元気な答えが返ってきました。その後、「人間の大地」の地域ボランティアの女性が、先生たちの人形劇の出来を褒め、また「こういった質問もするといいわ」と助言をします。先生たちは嬉しそうにその助言を聞いていました。子どもたちにとっては楽しく学べる機会。この先は、学んだことを子どもたちがどうやって日常生活の中で実践できるかが重要です。お母さんたちもこの人形劇に参加するなどの工夫も必要かもしれません。

この日の調理実習は青空の下で!この日の調理実習は青空の下で!

その後、同地区の母親たちへの栄養の講習を見学に行きました。この日、場所を提供していたのはナイメさん。この地域には珍しく、広い敷地に屋外スペース、庭もある素敵なおうちです。今日はこのおうちの屋外スペースを使って、栄養に関する講習と調理実習が行われています。

ナイメさんの家の中に入ると、台所に置いてあるものや家具は質素ですが、とてもきれいにしています。旦那さんのお母さんが奥から出てきてくれて、私が日本から来たと言うと「遠いところからようこそ、ゆっくりしていってね」と挨拶をしてくれました。ガザではこういった歓迎の言葉をかけられることが多く、その度に人々の温かさを感じざるを得ません。ナイメさんは、「夫は病気でずっと家から出られないの、もちろん働くこともできない」と言います。また、障害を持つ2人の娘さんもいるので、ケアが大変とも言います。それでも明るい表情の彼女は、「こっちもぜひ見て」と素敵なお庭に案内してくれました。レモンやオリーブの木などがあり、セージなどのハーブ、ルッコラ、バジル、ほうれん草などが育てられています。これらの野菜は家庭で消費しているそうです。また、その角ではニワトリが飼われていて、一日2〜3個の卵が採れるとのことでした。大変な生活状況にありながらも、こうやって庭を見せてくれる時の彼女の表情はとても生き生きとしていました。「『人間の大地』のこの活動は大好き。だって、女性たちにとってはこうやって“集まる”だけでもお互いを元気付けられる機会になるもの」と彼女は言います。

ナイメさんの庭には野菜や果物、ハーブなど緑がいっぱいナイメさんの庭には野菜や果物、ハーブなど緑がいっぱい

さて、調理実習にはこの地域に住む14人の女性たちが参加していました。小さな子どもや赤ちゃんを連れてきている人もいます。女性たちは、それぞれの食材の栄養価やその栄養価を最大限に引き出す調理方法などを学び、そしてその食材を使った調理実習が始まりました。この日は緑黄色野菜を使ったパンです。女性たちが積極的に参加し、あっという間に香ばしい臭いのするパンが出来上がりました。食材は「人間の大地」が支援し、調味料や使用する調理器具などは女性たちが持ち寄ります。最後には、調理方法を書いた紙も配られます。

この日参加した14名の女性たちのうち11名が、ご主人がイスラエルによる封鎖のために失業したといいます。家に全く収入がない状態が10年近く続き、どの家庭も生活が厳しく、食料など外部からの支援に頼らざるを得ない状況が依然として続いています。それでも、女性たちのうち4名が家で野菜を育てており、3名がニワトリを飼っていると言います。厳しい状況の中も何かしら自分たちができることを頑張っている様子が伺えました。一人ひとりの頑張り、そしてグループとしての頑張りが、彼女たち自身を、そしてお互いを支えあう力になっているのかもしれません。

■「地域で頑張る女性たち」(2010/8/7)の記事はこちら


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