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ガザ:ガザ産のビスケットもおいしい!

パレスチナ現地代表 福田 直美
2010年9月27日 更新

ガザ市内、シャーフ地区にあるヌール・アマル幼稚園を訪問するのは2度目。この幼稚園には約150名の園児が通っています。去年訪問した時は、ちょうど建物内の壁をきれいに塗りなおしたところでしたが、今回訪問するとその壁にはかわいいイラストがたくさん描かれていました。微妙にシュールな表情のミッキーマウス(パレスチナではよく見かける)が、子どもたちのお気に入りのようです。

幼稚園の新年度は一週間ほど前に始まったばかり。鉄分強化牛乳と栄養ビスケットの配布も、この訪問した日の前日から始まりました。園長先生曰く「昨年度から幼稚園に通っていた子どもたちは、この牛乳とビスケットを心待ちにしていた」と嬉しそうです。ここの園長先生はとても穏やかなのですが、子どもたちの教育にとても熱心な様子が、会話から感じられます。

ガザ産のビスケット。パッケージも可愛らしいガザ産のビスケット。パッケージも可愛らしい

今年度も牛乳は、ヨルダン側西岸地区ヘブロン産の牛乳です。この日は子どもたちが大好きなチョコレート味の牛乳が配られていました。ビスケットは、実は今年度は新たな挑戦の途中です。これまで牛乳もビスケットも、より安価なトルコ産やヨルダン産などを使うこともできたのですが、パレスチナの地場産業を応援するために西岸地区で生産されるものを継続して使っていました。もちろん、ガザ産のものがあればそれに越したことはなかったのですが、これまでガザで同様の品質のものを生産するのは技術や材料の面で難しかったといいます。しかし、ガザのお菓子工場でも品質のよいものができるようになり、今年度からとうとうガザ産のビスケットを使用することになったのです。もちろん、ビタミンや鉄分などが強化されています。栄養価や価格の面で調整中のため、これまでの西岸産と新しいガザ産のどちらを使うことになるかはまだ決まっておらず、当面は2社のものを配布していきます。この幼稚園では、早速ガザ産のビスケットが子どもたちに配られていました。「子どもたちは違いがわかる?」と聞くと、「きっとわからないわ。どちらも喜んで食べているから」と園長先生。ガザ産のビスケットのパッケージもとても可愛らしく、子どもたちに愛されることでしょう。

牛乳とビスケットを保管しているキッチンを見せてもらいました。換気を良くし、また虫などが入ってこないように、台の上にきちんと保管してあります。窓にも、事業担当者のアドバイスに従って網が張られています。「衛生や栄養のお話は子どもたちにするの?」と聞くと、「まずは子どもたちが幼稚園に慣れてから、来月くらいからまずは衛生についての教育をする」とのことです。「ご飯を食べる前には手を洗いましょう。家に帰ったら手洗い、うがいをしましょう。歯を毎日磨きましょう」という基本的なことですが、子どもたちの日々の健康には大切なことなのです。

牛乳を飲む子どもたち。これが「朝ごはん」になる子どもも少なくない牛乳を飲む子どもたち。これが「朝ごはん」になる子どもも少なくない

この幼稚園に通う子どもたちは、年間300シェケル(約7,500円)の幼稚園費を払うことになっています。しかしその全額を払うことができるのは約2割の子どもとのことです。園長先生曰く、子どもたちのお父さんのほとんどが、2002年に壁の建設が始まる前はイスラエル側で働いていたとのこと。多くの子どもたちの家庭が、貧困に苦しんでいます。幼稚園側も、幼稚園費が集められないため通園バスを買うことができず、子どもたちは乗り合いタクシーの運賃も払うことができないために、毎日遠くから徒歩で通園する子どもも少なくないとのことです。「遠いし、通園途中で事故に遭わないか心配」と園長先生は言います。

新しいビスケットの味は?皆に気に入ってもらえた様子新しいビスケットの味は?皆に気に入ってもらえた様子

子どもたちにとって、遠くまで歩いてでも通いたいと思える幼稚園。この日も訪問した時には電力不足のため停電が起きており、薄暗い教室もありましたが、そのような中でも先生たちと子どもたちの明るさが印象的でした。嬉しそうに牛乳やビスケットを開封する子どもたち。これからも元気に幼稚園に通って、すくすくと成長していって欲しいと願います。


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