2010年2月の記事一覧
ガザ南部、ハンユニスにある「人間の大地」栄養センターを訪れました。栄養失調の子どもたちが、治療のための食事をとりに通うこのセンターで、JVCは家庭に持ち帰るための乾燥食材を提供しています。このセンターで子どもたちが食べる治療食は、子どもたちのお母さんがセンターで調理するもの。栄養価の高い食事にするために、お母さんたちがスタッフから調理方法を学び、また衛生面での指導を受けながら調理します。
イスラエルによって国際法上違法に併合された東エルサレムは、現在もユダヤ人がパレスチナの土地に住みこむという「入植」が進んでいます。前にお伝えしたシェイク・ジャラの他にも、強制退去・家屋破壊を伴う入植が進んでいる地区はいくつも存在します。今日はそのひとつであるシルワンという場所で、現地パートナーNGOの医師が救急法講習に出かけました。対象はここに住む女性たちです。数回に分けて行う講習の初回である今日は、けが人・病人が出た場合に、どのように症状を見て、どのように対処すべきか、ということに重点が置かれました。
今日は僕にとって初めてとなるラファの幼稚園視察。JVCのパートナーNGOであるANERA(アメリカ近東難民支援協会)の担当者と一緒に、ガザ市から車で出発です。
ガザ北部のウム・アル・ナセル村の幼稚園を訪れました。JVCはこの幼稚園に通う子どもたちに、栄養強化牛乳とビスケットの支援を行っています。地元の医療団体が以前行った調査では、この村の住民の6〜7割以上が貧血状態にあるという結果が出ました。幼稚園で毎日、牛乳とビスケットでとる栄養は、子どもたちの貴重な栄養源となっています。
ここは遊牧民族が強制移動させられてできた村で、今も牛や羊、ヤギなどの動物を飼っている人も多い村です。この村では、裸足で歩く子どもたちもよく見かけます。「靴を買うお金がないという理由もあるけれども、靴を履くという習慣があまりないの」と、この事業のコーディネーターさんは笑って言います。