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ガザ地区:家庭訪問

パレスチナ現地調整員 津高 政志
2009年8月 7日 更新

ガザ北部のウム・アル・ナセル。ここの北からイスラエルとの境界線までの間には“No Go Zone(行ってはならない地域)”と呼ばれる荒涼とした地域が広がり、西側には巨大な汚水溜めがひどい悪臭を放っている地域です。

JVCはこの村の幼稚園で、栄養強化牛乳とビスケットを子どもたちに配布しています。今日は、その栄養改善プロジェクトで一緒に働いているANERA(American Near East Refugee Aid)のスタッフと、この地域の人々の状況を知るために、家庭訪問を行いました。訪問を受け入れてくれた、ある家族の家にお邪魔しました。

写真ではわかりませんが、ひどく暑いです写真ではわかりませんが、ひどく暑いです

彼らのリビングルームの床は砂でした。そして座っているというよりはへたり込んでいるおばあさんの隣で、小さな子どもがその砂の上で寝ていました。かろうじて家と呼べるブロック塀で囲まれた小屋は9人の家族が寝床として使用していて、薄い屋根に空いた穴から光が差し込んでいます。

一家の主は毎日2キロの道のりを歩いて、3匹飼っているヤギの餌の草を持ってくるそうです。そしてそれをもう10年間続けているといいます。当初は5匹飼っていたそうですが、家の修復のため2匹を売り、年に2回UNDP(国連開発計画)が行っている雇用創出プログラムに参加して、そこで得る収入で家族の飢えを満たしていると言っていました。彼のすごいところは、そんな中でも6年間こつこつと貯金をして水のタンクとボイラーを買ったということ。生活の基盤となる水を何とか工面することができるようになり、彼も自慢げでした。

子どもたちの足元。これも家の中の写真です子どもたちの足元。これも家の中の写真です

世界を見れば、このように貧しい家庭はたくさん存在するでしょう。しかし、ガザの状況が異質なのは、貧困が紛争と国境の封鎖という明らかな人災によって発生している点です。紛争がなければ家を建てることも上下水道を何とかすることもできたでしょう。封鎖がなければ外の世界と交易することもできたでしょう。しかし、たくさんの「もし・・・だったら」という仮定は宙を舞い、現実はこんな有様のまま続いていきます。

一家の主と彼が貯金で買ったタンクとボイラー一家の主と彼が貯金で買ったタンクとボイラー

しかしながら、こんな状況の中でも人々は明るく努め、時に怒り、時に笑い、犠牲者としてではなく人間として生きています。「ガザにはいい人たちが多い」「ガザに行くと元気をもらう」と、国際NGOの人たちからよく聞きます。僕自身も現実の状況と人々の表情の差に驚き、人間の強さというものをガザで教わりました。外国人に向けられる子どもたちの興味津々の眼差しと、それを見守る親たちの温かい表情を胸に、私たちは村を後にしました。


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