2009年7月の記事一覧
MRS(=Medical Relief Society、医療救援協会)の医療チームが地域に出向いて診療を行う“巡回診療”。今日は西岸、東アッサワヒラ村での“医療デー”が行われます。
2008年末から約3週間続いた大規模な軍事攻撃を経て1月下旬に停戦状態となり、半年が過ぎたガザ。蒸し暑く埃っぽい空気の中に、攻撃の被害を受けた建物が相変わらずそのまま立っていて、一方で子どもたちは今年も当たり前のように訪れた夏を海岸で楽しんでいます。破壊された建物を再建するためのセメントや鉄鋼など、物資の輸入が制限を受けているためにまだまだ人々の生活の復興が進まない中、未だ、テントでの生活を強いられている人たちもいます。この日、ガザ北部、ベイト・ラヒアのサラティーン地区にある“テント村”を訪れました。ここでは、JVCが医療物資支援で協力したPMRS(=Palestinian Medical Relief Society=パレスチナ医療救援協会)の巡回診療が行われていました。
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山村 順子
パレスチナ現地代表大学時代は南アフリカの構造的暴力をHIV/AIDSを通して研究。課外では日本とコリアの平和構築活動に携わる。2009年に開発と紛争・ガバナンス専攻で修士号取得。3年余り電機メーカー勤務を経て、2012年にパレスチナの分離壁のある村に滞在し、静かにパレスチナ人を蝕む「理不尽が当たり前」の現実に憤ると同時に彼らの人としての強さに魅了される。帰国後にJVCでボランティアをしながら、女性と子供支援に特化したNGOでインターンを経験。2013年から産油国への協力事業(教育・投資促進)に数年携わった後、当団体勤務。主観や偏見をできるだけ取り除き、問題の本質を常に考えることと、多様な価値観を武器とし、皆で知恵を出し合い事業を運営するのが目標。2016年からJVCに参加。
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