アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

エルサレム北部の村へ【2】ナビ・サムウィル村

2008年6月 8日 更新
青い線で囲った地域がハーレット・アル・ハレーレ村、赤い線で囲った地域がナビ・ソムウィル村。青い線で囲った地域がハーレット・アル・ハレーレ村、赤い線で囲った地域がナビ・ソムウィル村。

ハーレット・アル・ハレーレ村の次にMRS(医療救援協会)の医師たちと向かったのは、そこから3kmほど南の、ナビ・サムウィル村です。180人ほどの小さな村ですが、丘の上にありとても景色がきれいなところです。村の入り口は1つしかなく、その入り口はイスラエル道路、つまり周辺の入植地に続く道路につながっています。

この道路を上がりきったところが村の入り口なのですが、そこには美しいモスクが立っています。ところが近づいてみると、モスクの入り口は厳重な警備が敷かれており、お祈りに来たユダヤ人がたくさんいるのです。「ここはユダヤ人の聖地だ、とシナゴーグとして改修されたんだよ。今はムスリムの人たちのお祈りの場所は一部で、出入りも限られているんだ」と、村の人が説明してくれました。入り口にはイスラエル警察がおり、人々の出入りをチェックしています。
 
ハーレット・アル・ハレーレ村と同じく、この村にもクリニックはありません。学校は1年生から4年生までしかなく、5年生以上は壁の向こうとなるベイト・イクサかアル・ジーブまで行かなければなりませんが、どちらも遠い道のりで、しかも検問所を越えていかなければなりません。

一部が破壊された家一部が破壊された家

話をしてくれた村の人は、家の一部を見せてくれました。「この家には私たちの家族、8人しか住んでいない。でもある日イスラエル警察が来て、なにやら理由をつけて家の一部を壊していったんだ」。一方、この村の敷地内である丘の中腹に、ユダヤ人が最近いきなり家を建てて住み始めました。

一部がシナゴーグとなったモスク一部がシナゴーグとなったモスク

村から出るのにはイスラエル道路しかないので、イスラエルの黄色のナンバープレートの車でしか降りることはできません(パレスチナは緑色のナンバープレート)。この黄色のナンバープレートの車は、パレスチナ人の場合はエルサレム居住権を持っている人でなければ持つことができないのですが、この村の5%の人しか、エルサレム居住権を持っていないのです。そのためほとんどの人たちが、今はこの丘の上の小さな村から出ることができない生活をしているそうです。イスラエルの祝祭日などがあり多くのユダヤ人がこのシナゴーグを訪れるような日は、この村の入り口に臨時の検問所ができ、村の人たちの通行が一切遮断されることもあるそうです。このように日常生活が困難な状態のため、この5年間ですでに10家族がこの村から西岸に移ったそうです。水や電気はエルサレム市から供給されますが、払うことはできません。村の中に仕事もなく、エルサレム居住権がない人たちはエルサレムにも働きに行くこともできないのです。西岸に働きに行くのにも、「ラマッラーなら往復4、5時間はかかる。しかも、検問所でどのくらい待たされるかわからない。移動にかかる費用を考えたら、毎日働きにいくたびに賃金の倍を失うようなもの」なので困難だそうです。
 
2人の医師は、この2つの村での巡回診療の可能性を話し合っていましたが、特にラモットの検問所は厳しいので、医薬品や医療器具などを持ち運ぶのは難しいのが懸念です。それでも、「ラマッラーから巡回診療に来ることができないから、僕たちがエルサレム側から行くしかない。医薬品などを保管できるようにして、月1、2回でも巡回診療に来ることができるように調整したい」と言います。「医療活動を提供するのももちろんだけれども、エルサレムからも西岸からも孤立させられる状況であっても、この村が決して忘れられていないということを示すことで、村人たちを支えたい」。MRSの活動、そしてこの村の状況を、これからも見守って行きたいと思います。


この活動への寄付を受け付けています!

月500円からのマンスリー募金で支援する

今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。

郵便局から募金する

郵便局に備え付けの振込用紙をご利用ください。

口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所

※振込用紙の通信欄に、支援したい活動名や国名をお書きください(「カンボジアの支援」など)。
※手数料のご負担をお願いしております。

JVCは認定NPO法人です。ご寄付により控除を受けられます(1万円の募金で3,200円が還付されます)。所得税控除に加え、東京・神奈川の方は住民税の控除も。詳しくはこちらをご覧ください。

遺産/遺贈寄付も受け付けています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net