2007年9月の記事一覧
ラマダン中のイフタール、しかもイスラム教徒しか入れないハラム・アッシャリーフでのイフタールに連れて行ってもらいました。連れて行ってくれたのは、隣人のリナさん。3人の大学生のお母さんで、学校の先生でもあり、私のアラビア語の先生でもあります。アラビア語のレッスンで、ラマダンにはハラム・アッシャリーフでは毎晩無料でイフタールが振舞われる話を聞いて、興味深深だった私に、連れてってあげると言ってくれました。

エルサレムはラマダン(断食)のお祭りで賑わっています。特に旧市街は、インティファーダ以降中断していたライトアップが今年から再開され、話題を呼んでいます。普段は夕暮れと共に商店が閉店し、夜は真っ暗で人影もまばらで、女性が1人歩くのは危険と言われますが、ラマダンの日没後の旧市街は至るところに新月と星のネオンや眩いばかりの光の演出がほどこされ、モスクでのお祈りの行き帰りの人ごみでごった返します。そして、道端にはいろんな屋台が開きます。おもちゃ屋や綿菓子、ソラマメを煮たものやトウモロコシを茹でたり焼いたりして売る屋台です。

パレスチナでは、学校の新年度は9月から始まります。多くの学校は6月から8月末まで3ヶ月の長い夏休みを経て、9月から新年度となりました。夏休みの終わりからは、新しい制服や文房具、学校に持っていくバックパックなどが町中いたるところで売られます。学校が終わると同時に元気に通りに飛び出してくる子どもたちの生き生きとした表情から、彼らが新学期を心待ちにしていたことがわかります。
ベツレヘムのベイト・ジブリン難民キャンプにある、ハンダラ文化センターの女性グループは、収入創出活動としてパレスチナの伝統刺繍を使った小物やバッグなどを作っています。現在、活動に参加する女性は20人。最近は急ぎの注文や大量の注文が入った時の「援軍」の女性たちも加わり、ますますパワーアップしています。女性たちの中には、小さな子どもがいるにも関わらず、お父さんに仕事がないという家庭も少なくありません。女性たちのこの活動は、家計を支える重要な収入を生み出しています。

ガザのマワシ地区の幼稚園を訪問しました。ラファにほど近い場所にあるこの幼稚園は、今年の9月地元の女性グループにより開園しました。幼稚園で働く女性全員が無給スタッフです。貧困が蔓延する地区なので、園児から授業料は取りません。初年度の今年は40人前後の園児が見込まれています。しかし、開園間近になっても幼稚園には充分な椅子や机が揃ってなく、見かねた栄養改善プロジェクトの責任者が他の幼稚園とかけあって、お古の机や椅子を無料で提供してもらってきたとのこと。