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応急処置講習:シュファット難民キャンプ

2007年6月28日 更新

シュファット難民キャンプは、エルサレム市内にある唯一の難民キャンプで、人口は一万人を超えます。1967年、イスラエルが東エルサレムを「併合」した際、ユダヤ人にとっての聖地である「嘆きの壁」の前に広場を作るために、その場所に住んでいたパレスチナ人を強制的に移住させました。それがこのシュファット・キャンプです。このキャンプの人々は”Blue ID”を持っています。東エルサレムに住むパレスチナ人が持つこの青色のIDは、エルサレム市民ではなく、エルサレム居住権があることを意味します。パレスチナ西岸に住む人々は、緑色のIDを持っています。

7月は、難民キャンプもサマーキャンプの時期。子どもたちの数も多いシュファット・キャンプは、隣のアナタという町と共同で5回以上に分けてサマーキャンプを行うとのことです。そのサマーキャンプに向けて、MRS(医療救援協会)は応急処置講習を行っています。今日は、3回講習のうちの2回目。子どもたちのリーダーとなる、20代の青年ボランティアたちが20名ほど参加しました。この講習を受けたボランティアさんたちが、サマーキャンプでは子どもたちに応急処置を教えることになります。

ラムジー先生、止血方法を実演ラムジー先生、止血方法を実演

怪我をした時にまず何を確認するかという優先順位の説明、止血の方法、人工呼吸の方法、棒と布を使った骨折した箇所の固定方法、怪我をした人の運び方など、実際にボランティアさんたちが体を使って、学んでいきます。ラムジー先生は、持ってきた道具だけでなく、身近にあるもの、例えばペンやテープ、木材やビニール袋などを使って、どうやって的確に、迅速に処置を行うかを教えていきます。MRSの講習に同行するといつも驚かされることなのですが、皆がとても積極的に講習に参加しています。今日も、ボランティアさんたちは一つ一つの説明に身を乗り出して聞き入っていました。時々は、「見えない!」と椅子に登る人たちも…。

頑張って巻いた包帯は、少しぐちゃぐちゃ…頑張って巻いた包帯は、少しぐちゃぐちゃ…

「怪我した人の役をやりたい人は?」とラムジー先生が聞くと、半分以上の人が手を上げます。そのうちの1人、男の子がマットに横たわり、次に「手当てする人の役をやりたい人は?」と聞くと、また半分以上の人が手を上げました。指名されたのは若い女の子。しかし、「怪我した場所」としてマークを貼ったのは、男の子のお腹の部分。女の子が恥ずかしがって「触れない!」と辞退し、交代した男の子が今度は怪我人役の男の子のベルトを外そうとして、その子が驚いて飛び起きてしまう、というアクシデントもあり笑いの絶えない2時間でした。包帯を使って木材に体を固定するにも、包帯がうまく巻けずに一苦労。「全身包帯ぐるぐる巻きにされたらどうしようかと思ったよ!」とは、怪我人役で30分も横たわっていた男の子。

サマーキャンプは、子どもたちの安全第一で行います。しかし、普段はキャンプの中で生活している子どもたち。サマーキャンプは思い切り外で遊ぶことが出来る貴重な機会なので、つい羽目を外してしまうかもしれません。万が一の怪我に備えて、お兄さん・お姉さん世代が応急処置を知っておくことはとても大切なのです。

キャンプの入り口には小さなチェックポイントがあり、イスラエル兵が立ってIDをチェックします。キャンプは壁に囲まれており、両側から2つの大きな入植地が見下ろしています。もともとはエルサレム市内であったのに、イスラエルが入植地を囲むように壁を建設したため、今は壁の向こう側、つまりパレスチナ西岸側になってしまいました。エルサレム市の公共サービスが入ってこないケースもあり、ラムジー先生は、「このキャンプの人たちのIDが、強制的に緑色になる日が来るかもしれない」と言っていました。

壁に囲まれた難民キャンプでの生活に加え、こういった不安さがあるにも関わらず、キャンプの若者たちは皆、生き生きとしていました。このお兄さん、お姉さんたちがいれば、子供たちも安心してサマーキャンプを楽しめるだろうと思います。まずは、彼らのサマーキャンプが成功することを、祈っています。


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