2007年4月の記事一覧
今回の医療救援協会(MRS)の学校健診は東エルサレム郊外アイザリアの幼稚園です。東エルサレムのベッドタウンとして機能してきたアイザリアですが、今では東エルサレムの中心部と「壁」により切断されており、西岸に建設された巨大入植地マアレ・アドミムを迂回し、検問所を越えなければ辿りつくことができません。学校や病院などの社会サービスや雇用先から切り離された人々の生活は日を追うごとに厳しくなっています。
今回、医療救援協会の医療チームと訪れたのは、ビルナバラ村にある学校です。この学校は先日訪れたダヒエ村の学校に属しています。壁の建設により、エルサレムにあるこの村は今ではエルサレムから完全に遮断されました。壁にはエルサレムに通じるゲートはありません。検問所を通ってラマッラーから入ることしかできないため、目と鼻の先の距離だったダヒエからビルナバラに辿り着くのに、今では1時間以上かかります。
今回エルサレムの医療救援協会が学校健診を行なったのは、エルサレムのダヒエに地区にある学校です。この学校は5つのキャンパスに分かれていて、生徒の総数も2,000人と大規模です。しかし、ひとつのキャンパスは壁によって切断されています。
ベツレヘムの公式な卓球大会がベイトジブリン難民キャンプのハンダラ文化センターで行われることになりました。会場はセンターの3階と4階。ディヘイシャやアイダ難民キャンプやドーハなどベツレヘム西部の各地から、凄腕(?)の選手達が集まってきました。公式審判も派遣されてきました。昨年のベツレヘムチャンピオンもいます。参加選手は約20名。ハンダラ文化センターからは4人が出場です。

ナビー・ムーサのお祭りが復活しました。お祭りが行われるのは、エルサレムから車で30分ほどのジェリコ市に近い丘陵の一角にある「マカーム・ナビー・ムーサ」(「預言者モーゼの場所」の意味)で、マムルーク朝の13世紀に建設されたと言われる、白とブルーのハイライトを利かせた美しい建物です。敷地の中心には預言者モーゼのお墓を置いたモスクがあり、それを取り囲む形で巡礼客の宿泊施設とされた2階建ての小さな部屋を繋げた回廊が巡っています。

JVCは4月5日、貯水池決壊により浸水したウム・エル・ナセル村の避難民に対しての第一次緊急支援を実施しました。国連難民救済事業機構(UNRWA)が設置した避難キャンプには333の家族の約2000人が376のテントで生活しています。JVCはこれらの各テントに1箱とユニセフが運営している子どものメンタルケアのためのテントに対して50箱の栄養強化ビスケット(総額US$1,000)を提供しました。この栄養ビスケットは、JVCが5年前から行っているガザでの幼稚園児を対象にしている栄養改善プロジェクトで使用しているビスケットと同様のもので、今回は協力団体ANERAとシノクロットがビスケットの調達と運搬を引き受けてくれて実現しました。