アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

南部のようす

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2006年7月18日 更新

17日、未明1時半頃、外務省は2度目の空爆を受けました。死傷者はいなかったものの、破壊は激しく、残りの部分がいつ崩れ落ちてきてもおかしくないような状態で、人々が近づかないようにパレスチナ警察が警備に当たっていました。

ガザ地区南部の「人間の大地」ハンユニスセンターでの仕事でした。

南部に行く途中の橋は壊されて通れませんが、下の道は今は通れます。しかしここはワディ(枯れ川)で、冬になって雨が降れば通行は著しく困難です。

イスラエル軍によって設置されたアブ・ホウリの検問所は、中部撤退に伴って、2日前に撤去されていました。しかし、検問所のために仕事に行けなかった知人は「軍事侵攻が続く限り、またいつ分断されるがわからない」とため息をつきます。

ハンユニス市の公営給水所には、水を求めて人々が殺到しています。

ちょうど、国際赤十字が、給水所の浄水設備のために燃料を供給しているところでした。

「人間の大地」ハンユニスセンターに着くと、すでに子どもたちのための栄養食を調理するおいしそうな匂いが漂っていました。
子どもたちは待ちきれないようで、泣き出したり、にんじんをかじったりしていました。

準備ができて子どもたちが食べ始めると、母親たちの表情も落ち着いてきました。
代表のハナンは「家にほとんど食べ物がない人たちがほとんどです。だから、無理してでも子どもを連れてきます」と言います。来週から母親たちにサンドイッチを出すための準備も整ったようです。
7月から看護師が一人増えたせいか、母親への個別相談、待ち時間の健康教室も整ってきました。状況が厳しいにも関わらず時間はゆっくりと流れていました。新採用の看護師ラダは、ラファに住んでいますが、昨晩は砲撃が激しく、彼女自身も眠れなかったはずです。しかし、終始笑顔を絶やさず、母親一人ひとりの相談に乗っていました。

ハナンは、ラファの自宅から持ってきた花をオフィスにいけて、いつもと同じように仕事をしています。「レバノンでもひどいことが起きていて心配です。ガザの状況は、あまり注目されなくなりましたが人々は苦しんでいます。私たちはガザからどこにも逃げることができません。ここで生きています。できることを続けています」と言いました。
(7月17日)

栄養失調児
17日に「人間の大地」がガザセンターに連れてこられた栄養失調児は、5ヶ月なのに体重は2キロ(出生体重より少ない)しかなく、骨と皮だけのようだったとのことです。命に影響があるほどの重度の栄養失調なので、すぐに入院設備のある病院への紹介になりました。

代表のイテダルは、ショックを受けていました。「15年前にセンターが始まった頃には、今日の赤ん坊のような栄養失調児の治療をしていました。しかし、ここ10年はこれほどの悪化した栄養失調児が連れてこられたことはありません」「私たちの仕事が地域に浸透して、こんなに悪い状態になる前にセンターであるいは地域で対応できてきたと思っていました」「母親の心理状態も心配です」と言います。

赤ん坊は、センターからそんなに遠くないビーチ・キャンプから連れてこられました。母親の表情は暗く、経済状態は悪く家にはほとんど食べるものがなかったようです。しかし、家に十分な食べ物がない家庭は、今のガザでは珍しいことではありません。親戚や近所で助け合って、何とかこの状況をしのいでいます。

近日中に、「人間の大地」ガザセンターのスタッフがこの赤ん坊の家庭を訪問する予定です。

この子が生まれた5ヶ月前の2月は、ガザの経済の悪化が始まった頃でした。物流検問所が断続的に封鎖され物価は高騰、ハマスによる政権が発足後の3月以降自治政府職員のお給料はほとんど払われていません。そして最悪の経済状況の中での軍事侵攻・攻撃が長引いています。このような赤ん坊が他にもいるのではないか、これが始まりなのではないか、とセンターのスタッフは心配しています。(7月18日)


この活動への寄付を受け付けています!

月500円からのマンスリー募金で支援する

今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。

郵便局から募金する

郵便局に備え付けの振込用紙をご利用ください。

口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所

※振込用紙の通信欄に、支援したい活動名や国名をお書きください(「カンボジアの支援」など)。
※手数料のご負担をお願いしております。

JVCは認定NPO法人です。ご寄付により控除を受けられます(1万円の募金で3,200円が還付されます)。所得税控除に加え、東京・神奈川の方は住民税の控除も。詳しくはこちらをご覧ください。

遺産/遺贈寄付も受け付けています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-22-1 東鈴ビル4F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net