アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
  • JVC facebook
  • JVC twitter
  • イベントメルマガ配信中
  • 文字サイズ:大きく
  • 文字サイズ:中くらいに
  • 文字サイズ:小さく
JVC English website

サマープログラム開始−待望の野外キャンプ−

パレスチナ現地調整員 藤屋 リカ
2005年7月12日 更新

パレスチナは、夏真っ盛り。連日35度を超える日が続いています。

今年も、ベツレヘムのベイトジブリン難民キャンプにあるハンダラ文化センターでのサマープログラムの季節がやってきました。

難民キャンプの中には子どもが遊べる公園などはなく、道路とコンクリートの路地、重なり合うように立て込んだ家々、土が見える場所さえ限られます。ハンダラ文化センターが、唯一子どもが集まって遊べる場所です。子どもたちの通う学校の近くでは「分離壁」の建設が進み、心理的な抑圧感が強くなっているような状況です。サマープログラムでは、このような困難な状況の中でも、子どもたちが創造力を持ちながら、子どもらしく元気に活動できることを目指します。

JVCでは2003年からサマープログラムを支援してきましたが、何とか子どもたちがのびのびと楽しく自由に遊べる機会を提供したいとのセンターのメンバーの願いや子どもたちの強い要望もあって、今年は野外でキャンプをすることになりました。
センターのスタッフにとっても初めての経験です。8歳から14歳が対象で、約1週間の予定です。女の子は家族の希望によっては自宅に戻り、翌朝から参加を可能にしたり、夕刻に家族のサマーキャンプ訪問時間を設けたりと、こちらの状況に合わせて、誰もが参加しやすいものに工夫されていました。

7月8日、サマーキャンプ開始。100人の子どもと20人の青少年リーダーの計画でしたが、申し込みは120人を超え、総勢150人にもなりました。予想外に自宅に戻る女の子が少なかったこともあり、テントが足りない!との問題が発生。急遽、ビニールハウスを借りて対応。スタッフは、夜間は快適だし人数が増えても大丈夫、と臨機応変に対応していました。テントも2001年にイスラエル軍の侵攻によって破壊された家に対して支給されたものが使われました。これも質の良いテントだし10人泊まれるからちょうど良いとのことでした。

キャンプ場に突如出現した巨大なビニールハウス(左)とテント(右)キャンプ場に突如出現した巨大なビニールハウス(左)とテント(右)
ビニールハウスの中、片づけ中。ビニールハウスの中、片づけ中。

キャンプの内容は、センターのメンバーによってスケジュールもきっちり立てられ、青少年リーダーもそれを把握していましたが、初日はとにかく子どもたちは大はしゃぎ、スタッフやリーダーは場所の設定や慣れない野外での活動の準備に大忙しで、スケジュールどころではありませんでした。センターの代表のアッザさんが、「子どもたちがこれだけ幸せそうなのだから、今日の活動は成功だろう」と苦笑いをしていたのが印象的でした。

テントの中では大騒ぎ。テントの中では大騒ぎ。

2日目からはリーダーも慣れ、子どもたちも落ち着き、スポーツ、ゲーム、絵画、読書など様々な活動が始まりました。野外での活動は、子どもたちにとっては何もかもが新鮮なようでした。

野外での食事野外での食事
野外での読書野外での読書
高校生リーダーによる読み聞かせ高校生リーダーによる読み聞かせ

青少年リーダーが準備したゲームも年齢に応じて準備したゲームも好評で、あちこちで歓声や笑い声が響いていました。

タイヤの中に隠してあるボールの番号を揃えていくゲームタイヤの中に隠してあるボールの番号を揃えていくゲーム
低学年は風船を挟んで徒競走低学年は風船を挟んで徒競走

キャンプをしている場所、ベツレヘムの隣町ベッサフールにあるYMCAの小さな林も、2000年の秋にインティファーダが再燃してからは近くで銃撃戦が続き2003年まではとても野外でキャンプができるような状態ではありませんでした。2001年の冬、イスラエル軍の侵攻でベイトジブリン難民キャンプが破壊された後、「僕らに子ども時代なんてないんだ」とふてくされたようにつぶやいていた当時13歳だった男の子も17歳になり高校生リーダーとして活躍。タブラ(パレスチナの太鼓)を叩き、年下の子どもたちをリード、あるときは一緒になって大騒ぎしていました。

難民キャンプの子どもたちが置かれている状況は、楽観できるものではありません。しかし、少なくとも銃声を気にすることなく野外で安心して活動ができ、子どもたちはのびのびと楽しんでいます。青少年リーダーの多くは、このようなキャンプを体験できずにきました。今はリーダーとして成長しています。彼らが、子ども時代に体験できなかった分、今回のキャンプで参加している子どもたちと同じぐらい楽しんで欲しい、と願わずにはいられませんでした。
サマープログラム2003年の記事へ
サマープログラム2004年の記事へ


この活動への寄付を受け付けています!

月500円からのマンスリー募金で支援する

今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。

郵便局から募金する

郵便局に備え付けの振込用紙をご利用ください。

口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所

※振込用紙の通信欄に、支援したい活動名や国名をお書きください(「カンボジアの支援」など)。
※手数料のご負担をお願いしております。

JVCは認定NPO法人です。ご寄付により控除を受けられます(1万円の募金で3,200円が還付されます)。所得税控除に加え、東京・神奈川の方は住民税の控除も。詳しくはこちらをご覧ください。

遺産/遺贈寄付も受け付けています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

団体案内
JVCの取り組み
11ヵ国での活動
イベント/お知らせ
現地ブログ
あなたにできること
その他
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6F 【地図】
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519 E-mail:info@ngo-jvc.net