2004年2月の記事一覧
エルサレムでは2月14日午後から大雪が舞い始めました。大粒の雪は家々の屋根を木々を白く染めていきました。人々は家路を急ぎ、東エルサレムのメインストリートのサラハディーン通りのお店も次々と閉まっていきます。夕方には道路にも雪が積もり始め、車の通りもほとんどなくなりました。雪はしんしんと夜中まで降り続きました。美しいこの街並がさらに神秘的な魅力に包まれていきます。
2月11日午前10時過ぎ、パレスチナ全域が地震に見舞われました。その時、私は国際NGOの月例会議に出席していました。会場は東エルサレムのYWCAの2階会議室、約50名の外国人・パレスチナ人の国際機関・NGO代表が集まっていました。突然ドーンと縦に揺れ、しばらく上下の揺れが続きました。会場の多くの人は、地震なのか何かの爆発によるものなのか、あるいは近くで家屋破壊があったのか、判断に迷っている様子です。数分後に地震だと判定された後、屋外に避難。この建物は多くのパレスチナの建物同様石造りで、一階部分が円柱で支えられたホールになっており、耐震性に乏しいと思われます。外に出ると、近くの家や学校の生徒達が道路に出ています。中には屋上から見物している人達もいます。ほどなく会議中止の知らせがあり、学校も商店も次々と閉鎖となりました。通りは家路を急ぐ人達で溢れました。
イスラムのお祭りイード・アル・アドハ(犠牲祭)が明けた2月7日の土曜日、エルサレム郊外の町アブ・ディスで「壁」に反対するデモが行われました。イスラエル側からは、ターユッシュ、グッシュ・シャローム、イスラエル家屋破壊反対委員会(ICHAD)、などの市民団体の呼びかけにより、大型バス8台、ミニバス数台に乗った約500人のイスラエル人・外国人が、イスラエル各地から集合しました。出迎えたのは、付近の町に住むパレスチナ人数千人。UPMRC代表ムスタファ・バルグーティ氏や地域の市庁舎の役人も参加。子どもたちも大勢参加しました。