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ベツレヘムのクリスマス

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2004年1月 7日 更新

キリストが誕生した土地、ベツレヘム。
キリストが産まれたといわれる場所の上に建つ生誕教会は、キリスト教の3つの宗派が共存しています。ローマカトリック教会、ギリシャ正教会、アルメニア教会です。それぞれが独自の暦を持つため、クリスマスも3回あります。ローマカトリックのクリスマスは日本でもお馴染みの12月25日ですが、ギリシャ正教は今年は1月7日、アルメニアは今年は1月19日です。そのため、各国のキリスト教徒は12月から1月末まで、この聖地ベツレヘムへ巡礼に訪れます。こちらの国際NGOも、各宗派のクリスマスを尊重して、それぞれのクリスマスにはミーティングなどをいれないことにしています。街のクリスマスの飾りつけも健在です。

旧道をパレードする子どもたち旧道をパレードする子どもたち

しかし、もちろん最も盛大なのは、ローマカトリックの12月25日のクリスマス。特に24日深夜のミサは世界中のキリスト教徒が殺到するので、出席するには、数週間前から予約をして、整理券をもらわなければなりません。2000年にはローマ法王の説法も聞けたありがたいミサです。代々の法王はエルサレムから馬車に乗って、ベツレヘムの旧道を通り、生誕教会までやってきたといいます。この旧道はもちろん今でも健在です。24日の午後、パレスチナの警察が見守る中、子どもたちのパレードに先導され、この道を大司教はやってきました。しかし今年は馬車ではなくセダン。この様子を見るために訪れた観客で細い沿道はぎっしり埋められました。

ベツレヘムのクリスマスはキリスト教徒のみならず、ムスリムにとってもお祭りの日です。ベイト・ジブリン難民キャンプの子どもたちもお祭りを楽しみにしています。毎年家族で生誕教会前の広場まで行くならわしだそうです。ベツレヘムのみならずエルサレムからも、お祭りに参加するためたくさんの人が集まってきます。宗教の共存を大切にしてきたこの土地では、互いの宗教的行事を尊重するのは当たり前のこと。しかし、ベツレヘムの多くのキリスト教徒は占領に反対するため、昨年に続いて今年もクリスマスのお祭りをボイコットしているそうです。お土産屋も一部を除いて、シャッターが降りたまま。そして、今年もベツレヘムへの移動が許されなかったアラファト議長のために、彼の巨大なポスターが広場に掲げられていました。そして、生誕教会の前の広場は外国人と地元のムスリムの人達で埋まり、明け方まで賑わっていました。


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