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フダさんの家

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2003年5月28日 更新

フダさんは大学の研究者です。今は東エルサレムに住んでいます。彼女のお父さんの家が西エルサレムの閑静な高級住宅街にあります。その家を外から見せてもらいました。この辺りの家はマムルーク朝の建築にならった美しい石造りの家が多く、彼女のお父さんの家もその一つです。でも、彼女はその家に入ることが出来ません。そこにはユダヤ人が住んでいます。そして2階のバルコニーからはイスラエルの国旗が下がっています。彼女は家の前に立っているのが見つかるだけで、警察を呼ばれます。

フダさんの家フダさんの家

お父さんがその家を完成させたのは1962年のことだそうです。当時エルサレムの旧市街に住んでいたフダさんの一家は、多くの人がそうしたように、より広いスペースを求めて西エルサレムに家を建てました。しかし、1967年の戦争で、一時的に家を離れた一家は、イスラエル政府により「不在者」として扱われ、家と土地は没収されました。

イスラエルのミリタリーオーダー(軍法)58(1967年7月23日発効)によると、「不在者財産」とは、その法的所有者あるいは法的管理人が、1967年6月7日前後にその場所を離れた(left)ところの財産、とされています。そして、この「不在者財産」は司令官の任命した”Custodian”(保管者)に管理され、保管者は賃貸、売買など必要と思われる取引を行える。また、一度行われた「良心的」取引は、後に財産が「不在者財産」でなかったと発覚したとしても有効とされる、としています。

フダさんは、数年前、この家が売りに出ると聞いて、なんとか買い戻せないかと弁護士にも相談したそうですが、300万ドルという高価格もさることながら、不動産屋の厳しいチェックではパレスチナ人だということがすぐわかってしまうのであきらめたとのことです。パレスチナの人々の財産は、没収されただけでなく、買い戻すことさえも出来ないようになっています。

西エルサレムの住宅街には、今でもフダさんの家のような、瀟洒なアラブ建築の家がたくさん残っています。これらの家は移民してきたユダヤ人にも人気があり、不動産価値が高いようです。ゴルダ・マイヤなど政府の高官の住んでいた家も、有名な建築家による美しいアラブ建築の家でした。この家の前でテルアビブから来たユダヤ人の「アラブ建築ツアー」の団体に遭遇しました。参加者は、これらの家が放棄された家だと聞かされていました。


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