2002年4月の記事一覧
イスラエル軍のパレスチナ自治区侵攻により、病院にたどり着けない患者は多いのですが、その中で最も深刻なのは人工透析が必要な腎不全の患者です。週に3回の透析治療が必要で、治療が受けられないと死に到ります。
JVCが国際NGOの協議体AIDAに参加し、ジェニンの病院へコンボイを送ってから10日がたった。その後の状況を視察するためにジェニン難民キャンプへ入った。
村の患者500人が大挙して押し寄せる!
4月27日、ナブルス近くのデイル・イステアという村へ、イスラエルの団体「人権のための医師団」と出かけていった。JVCからは、藤屋、吉野看護師の2名が参加した。村に入る道はイスラエルが土を盛り上げて閉鎖していた。我々はオリーブ畑の中に車を乗り入れた。「ここは私たちの畑よ。道じゃないわ」畑の持ち主は不快感をあらわにまくし立てる。「人権のための医師団」のアラブ人スタッフが状況を説明すると「あなたたちだけは通してあげるわ」と許可をだした。
JVCは人道的見地から、パレスチナ・イスラエルのNGOと共に緊急医療支援活動を実施しています。当初、ラマッラー入りの拒否、井下医師が入国拒否されるなど、イスラエル政府の人道活動に対する規制政策の影響でなかなか活動ができずにいましたが、最近の情勢の変化により、徐々に具体的な活動を開始しています。いままでに、19日ジェニンに緊急支援物資搬送、20日カルキリヤにて訪問診療、21日ラマッラー市内の病院へ医薬品搬入、22日ナブルスへ緊急支援物資搬送。ナブルスもジェニンに次いでイスラエル軍による侵攻が激しく繰り広げられたところです。以下、現地よりナブルスの報告です。
イスラエルの「人権のための医師団」、パレスチナの「医療救済委員会」と連盟で、ジュネーブ協定を遵守して、医療行為が速やかに行えるようアピールしています。イラストは、「医者になりたい」と語ってくれたベツレヘムのベイトジブリン難民キャンプの9歳の女の子、ラニーンちゃんが描きました。
JVCは人道的見地から、パレスチナ・イスラエルのNGOと共に緊急医療支援活動を実施していますが、ラマッラー入りの拒否、井下医師が入国拒否されるなど、イスラエル政府の人道活動に対する規制政策の影響を受け、その活動に支障が出ています。しかしながら、情勢の変化を受け、徐々に具体的な活動を開始しています。先週19日にはイスラエル軍による虐殺が噂されるジェニンに入り、緊急支援物資を運ぶことができました。
また、この週末にも、JVCを始めNGOによる緊急支援活動は活発に展開されています(20日カルキリヤにて訪問診療、21日ラマッラー市内の病院へ医薬品搬入、22日コンボイにて緊急物資をナブルスへ運ぶ)。今回のレポートでは、20日カルキリヤでの訪問診療の様子をお伝えします。
JVCは人道的見地から、パレスチナ・イスラエルのNGOと共に緊急医療支援活動を実施していますが、ラマッラー入りの拒否(緊急レポート第1弾)、井下医師が入国拒否される(緊急レポート第2弾)など、イスラエル政府の人道活動に対する規制政策の影響を受け、その活動に支障が出ています。しかしながら、情勢の変化を受け、徐々に具体的な活動を開始しています。
本日、緊急支援物資を運ぶコンボイがジェニンへ入ることが出来ました。今回は現地から電話による緊急レポートを要約したものをお伝えします。
JVCコンボイ速報 〜藤屋看護師からの速報です〜
インターナショナルNGOで形成されたコンボイが今日ジェニンに入りました。あさ4時30分に車とトラック6台を連なったコンボイはエルサレムを出発しました。 10時45分(現地時間)からチェックポイントで待つこと2時間。IDF側から まったく返答がないままだったので一時は、諦めて戻ることも検討しましたが、全員 が無事にジェニンに入れました。
イスラエル政府はベツレヘムの聖誕教会周辺と、アラファート議長が軟禁されているラーマッラーをのぞいてすべての市・町からの撤退を表明したが、その後もトゥルカレムに再侵攻(すぐに撤退)するなど、一連のテロ掃討作戦終結は明らかではありません。このような状況の中、最大の激戦地となったジェニン難民キャンプには、ICRC(赤十字・赤新月社国際委員会)、PRCS(パレスチナ赤新月社)による被害状況の調査および救援活動が徐々に始まっていいます。