アジア・中東・アフリカで活動する国際協力NGOです。
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現地ブログ from パレスチナ

パレスチナ最新情報

パレスチナ駐在の山村が、ガザ地区の様子や東エルサレムでの活動、暮らしをお届けします。

外部記事の紹介「トランプの中東(和平)案はパレスチナ人にとって何を意味するか」

パレスチナ現地代表 山村 順子 パレスチナ現地事務所インターン 中村俊也
2020年3月 4日 更新

こんにちは。エルサレム事務所の山村です。

今回は、アメリカの中東和平案に対して現地の政治家が意見を述べている記事を紹介したいと思います。こちらは声明文ではありませんが、詳しく今回の和平案について説明しており、随所に大多数のパレスチナ人の見解が織り込まれているように見受けられます。特に、ホロコーストやアパルトヘイトで使われた用語を引用して、いかにパレスチナ人に対して行われていることがそれらに類似しているかが繰り返し説明されています。そして最後には誰にとっても(イスラエル人にとっても)これらの施策は得にならない、と締めくくられているところから、この声が平和を希求する普遍的な人間として訴えたいものであることが分かります。現地で多くのパレスチナ人にインタビューをする中で、和平案に対しての怒りの声を多く聞きましたが、当記事はどうして人々が怒っているのかを事実をもとにわかりやすく説明しているものだと感じます。

インタビューに答えているのはPNI(パレスチナ国家イニシアティブ)の事務局長であり、PLO(パレスチナ解放機構)の国家評議会メンバーであるムスタファ・バルグーティー氏です。また彼は、ラマッラ―に本部を持つ、PMRS(パレスチナ医療救援協会)の代表でもあります。下記内容は、アメリカの中東和平案に関してCNNからインタビューを受けた際のものです。

※本インタビューはCNNのOpinion欄で2020年の1月31日に掲載されました。
記事ソース:CNNウェブサイト

記事:トランプの中東(和平)案はパレスチナ人にとって何を意味するか

中東の歴史の専門家でなくても、ドナルド・トランプ米大統領がイスラエル―パレスチナ間の和平案に伴って発表された地図が、かつての南アフリカにおけるアパルトヘイトでのバントゥースタン※注(1)と同じものであることは容易に見て取ることができる。唯一の違いは、パレスチナ人の孤立した地理的状況はゲットー※注(2)とも比較される、という点である。「ゲットースタン」とでも呼べば、より適切な呼び方になるだろうか。

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【東エルサレム・保健指導】
4年事業を終えて シンポジウムで見えた子どもたちの成長

パレスチナ現地事務所インターン 中村俊也 パレスチナ現地代表 山村 順子
2020年2月25日 更新

2月4日に、JVCが4年間にわたって支援してきた東エルサレム事業の締めくくりとして、西岸地区の中心地・ラマッラーにあるパートナー団体のシアタールームにてシンポジウムが行われました。

この事業は、東エルサレムに住むパレスチナ人青少年の「レジリエンス」を向上させること、そして生徒が地元のNGOと協力することで、地域の保健環境を向上させることを目的として実施してきました。レジリエンスとは「困難な状況・出来事に遭遇してもしなやかに立ち戻る抵抗力」のことで、イスラエルの占領に日常的にさらされているパレスチナ人地域において、状況に自分たちが「慣れる」のではなく、人間性が保障される生活を守るために抵抗し続ける地域としての力のことを指しています。この事業では地域の若者たち、特に19校の学校保健委員会の生徒たちが中心となり、JVCや現地のパートナー団体、および地域の人と共に、地域や学校で様々な活動に取り組みました。具体的には彼らが学校の代表となって、医師やヘルスワーカーから応急処置、学校環境、保健衛生、危険回避などのトレーニングを受け、それを学校の他の生徒や地域に還元する、というのが主な活動の流れです。

また、青少年の「レジリエンス」を向上させるために、若者が活動の中心になることを通じて、彼ら・彼女たちの間にリーダーシップを育てること、また、地域保健の状況を改善するだけではなく、彼らが地域の環境を改善することによって若者と地域の大人たちをより良い関係で繋ぎなおすことも意図してきました。

当日のシンポジウム会場には学校の先生や生徒達、教育局の職員、パートナー団体、地域の人々を含め、40~50人ほどが集まり、学校保健委員会(SHC)の生徒たちはステージの上でこれまでの活動とその成果を発表するなど、堂々としたスピーチを披露しました。またそのあと、その場でパネラーを募ってのパネルディスカッションでは、客席から教育局の方々も含め、多く質問の手が挙がり、それに答える生徒達からも鋭い意見が飛び出す様子が見られました。

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まだまだ寒い日が続くエルサレムですが、最近は雨の日が少なく、昼間に明るい日差しが入ってくるようになりました。しかし政治状況は明るい兆しが見えません。パレスチナでは米トランプ政権が1月28日に発表した中東和平案への抗議が続いており、それに伴う悲劇も起こっています。

2月6日だけを見ても、ジェニンでは19歳のパレスチナ人が双方の衝突の結果、イスラエル兵に殺され、パレスチナ警察を含む7人が負傷しました。エルサレムでは同じく深夜に、レストランや店が多く立ち並ぶ人々に人気のスポットで、パレスチナ人の運転する車での攻撃があり、12人の兵士が負傷しています。そのうち20歳の青年1名が意識不明の重体となりました。

米トランプ政権の和平案は、下記のように国際社会からも非難を浴びています。

  • 2月1日、アラブ連盟は「パレスチナ人の最低限の権利や願望を満たしておらず、不公平」として、米国との協力を拒否する旨を表明。(時事通信)
  • 2月4日、EUは「国際的な合意から逸脱している」として反対の立場を表明。(時事通信)
  • 2月4日、国連安保理は中東和平案を巡る決議草案で、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地を併合するイスラエルの計画を非難。(ロイター)

この混乱の中で、JVCもメンバーの一員であるAIDA(国際開発機関協会:占領下のパレスチナで活動する70以上の国際NGOの調整機関)は、下記の声明を発表しました。下記に全文を紹介させていただきます。

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皆さんはクリスマスと聞くと、いつを思い浮かべますか?
日本のみなさんにとっては、12月24日がイブで、12月25日がクリスマス!という認識が強いのではないでしょうか。日本では25日を過ぎると、ツリーが片づけられ、お正月の飾りつけが始まりますが、聖地・エルサレムでは事情が少し異なります。

エルサレムで暮らしていると、クリスマスツリーをはじめとするクリスマスに関する装飾が、25日を過ぎてもしばらく飾られているのを目にします。これは西岸に行っても同じでした。正直、おおらかなところがあるアラブ人の性格上、もしかして片づけるのが面倒でずっと飾っているのかなと駐在を始めたころは思っていたのですが、これにはちゃんと理由があるようです。

ベツレヘム、聖誕教会付近の装飾(2020年1月18日撮影)ベツレヘム、聖誕教会付近の装飾(2020年1月18日撮影)

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【東エルサレム・保健指導】
東エルサレムより:必要なのは資金援助?自分たちの気づき?

エルサレム事務所 現地短期滞在員 (2019年12月時点) 田川奈美
2020年1月22日 更新

東エルサレムの中学校を対象に、学校保健委員会の活動を通して生徒たちのレジリエンスと地域保健の向上を目指す事業に取り組んで4年目。今年度初めての試みとして、保健委員会同士で学び合うための経験交流を実施しました。2~3校1組で来訪校側と受入校側に分け、これまでに計4回の経験交流が完了しています。

自分たちの活動について発表する男子生徒たち自分たちの活動について発表する男子生徒たち
ヘルシーフードの紹介、校内美化、リサイクル・・・と、学校保健員会の活動は多岐に渡りますヘルシーフードの紹介、校内美化、リサイクル・・・と、学校保健員会の活動は多岐に渡ります

他校の生徒と交流する機会自体が珍しい中、どの保健委員会のメンバーたちも日ごろの活動について堂々と発表し、お互いの活動のいいところを褒め合ったり、改善アドバイスを送り合ったり、活発に意見交換を行なっていました。

各委員会の発表が終わった後は意見交換会が行われました各委員会の発表が終わった後は意見交換会が行われました

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イスラエル人の本音②
西岸
※1へ自由に行っていた頃を思い出すイスラエル人男性の話

パレスチナ現地代表 山村 順子
2019年12月17日 更新
イスラエル人とパレスチナ人、そしてパレスチナ人どうしも分断する分離壁。イスラエル人とパレスチナ人、そしてパレスチナ人どうしも分断する分離壁。

エルサレム事務所の庭ではザクロがたわわに実っており、その横で庭に住む猫たちが思い思いの様子でくつろいでいます。(数か月前に書いたものであり、現在はもう冬が訪れてしまい、庭にザクロは実っていません)

前回に引き続き、イスラエル人との会話の内容を紹介したいと思います。

9月はじめ、日本からエルサレムに戻るため、筆者はトランジットのためモスクワに降り立ちました。その際、モスクワの空港にあるカフェでwifiに接続することができず、困っていました。すると隣にいた外国人の男性が快くwifiを貸してくれ、そこから搭乗時間までその男性と少し話をすることになりました。

※1パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区

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エルサレムでは涼しい日も増え、秋の訪れを感じるようになりました。9月17日にはイスラエルの総選挙が行われ(4月に一度実施されたものの再選挙)、与党が過半数割れとなり、今後の政治の行方に注目が集まっています。しかし、JVCオフィスがある東エルサレムのパレスチナ人たちには選挙権のない人たちがほとんどで、東側にいる限りは選挙ムードをほぼ感じられませんでした。

今回は、イスラエル繋がりということで、日本で出会った、アラブにルーツをもつイスラエル人を紹介したいと思います。

筆者が先月、一時帰国中に出身地の宮城県仙台市に帰省したときのこと、パレスチナ人が営むレストランがあると聞いていたので、行ってみることにしました。すると、不運にもその日は店が閉まっており、中を覗くと真っ暗で少し待っても開く気配はありませんでした。その代わり、近くにイスラエル人が営むシーシャ(水タバコ)・バーがあるということで、「本当にここにイスラエル人が住んでバーを営んでいるのか?」という物珍しさもあり、そちらを見に行ってみることにしました。行ってみると、愛想の良いマスターが迎え入れてくれ、店内は水タバコを吸う日本人の常連客で賑わっていました。

よく見ると古代エジプトのポスター、トルコの国旗、ヘブライ語の字幕、ウード(アラブの伝統的な弦楽器)など、いろいろな国の中東文化が混在しています。よく見ると古代エジプトのポスター、トルコの国旗、ヘブライ語の字幕、ウード(アラブの伝統的な弦楽器)など、いろいろな国の中東文化が混在しています。

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それでも前を向いて歩く
―力強く生きるガザの女性たち―

パレスチナ現地代表 山村 順子
2019年7月30日 更新

現在、ガザは日中歩くだけで汗だくになってしまう猛暑の時期に入りました。エルサレムでは半袖で歩くこともできますが、ガザでは女性が肌を見せて公の場にいることは慣習的に好ましく思われていないため、外国人である私も薄手の長袖シャツを羽織って仕事に行きます。今回は、そんなガザに住むパレスチナ女性たちの話を共有させていただきたいと思います。

ガザは封鎖のストレスなどから、男性から女性への家庭内暴力の割合が非常に高く、より厳しい環境に身を置かざるを得ない女性がたくさんいます。
私は今まで、JVCの活動を通して、ガザの様々な女性たちに会ってきました。パートナー団体のスタッフ、活動の裨益者、パートナー団体の事務所に助けを求めて飛び込んできた女性、友人の姉妹。その度に、「世の中はどうしてこうも不公平なのだろう」と同じ女性として絶望感を深めることが少なくありません。今日はそんな中でもいつも前を向いて生きている、パートナー団体の女性の一人を紹介します。

いつもガザの難民キャンプで母子と子どもの健康を守ることに奔走するサミーラさん。いつもガザの難民キャンプで母子と子どもの健康を守ることに奔走するサミーラさん。

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Sajed PMRS.jpg救護ボランティア中にイスラエルに撃たれて亡くなった、サージド・ミズヘルさん

こんにちは、エルサレム事務所の山村です。

昨年6月、JVCのパートナー団体の救護員・ラザンさん(21)が救護活動中に撃たれて亡くなった事件も記憶に新しい中、再び救護ボランティアに犠牲者が出てしまいました。

3月27日、私たちが東エルサレムでの活動を共に続けてきた現地NGO「医療救援協会(MRS)」の西岸支部、「パレスチナ医療救援協会(PMRS)」の救護ボランティア、サージド・ミズヘルさん(17歳)がイスラエル軍に撃たれて亡くなりました。ベツレヘム南部のディヘイシャ難民キャンプで負傷者を助けていたサージドさんは、誰の目にも反射して目立つ色の救護員ベストを着用していたにもかかわらず、腹部を狙撃されました。その傷が深く、搬送先の病院で息を引き取りました。
(参照:WHOによる抗議メッセージ(英文)

負傷者を救う医療従事者への攻撃は国際法違反であり、どのような理由であっても、断じて許されるものではありません。これまでに西岸やガザで起こった武力侵攻や戦争でも、イスラエル当局による医療従事者への攻撃は幾度となく繰り返され、国連機関による調査でもその問題が指摘されてきました 。(注1)

JVCも、ラザンさんの死を受けて医療従事者へのイスラエル軍の武力行使に対する抗議文を昨年6月に発表しました。

このような理不尽なことは、二度と繰り返されるべきではありません。JVCはサージドさんを追悼するとともに、医療従事者を含む市民に対するイスラエル当局の過剰な武力行使を、改めて非難します。

本事件を受け、PMRSが出した声明文を紹介します。3月27日付の発表です。

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緊急―即時発表
最新情報

パレスチナ医療救援協会(PMRS)の関係者一同は、ベツレヘム南部ディヘイシャ難民キャンプ出身の救護ボランティアであるサージド・ミズヘル(Sajed Mizher)が今朝イスラエル軍によって殺害されたことに対し、衝撃を受け、喪に服しています。

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家族と離れてガザから抗がん剤治療に通うムハンマドくん(10歳)

パレスチナ現地代表 山村 順子
2019年1月10日 更新

こんにちは。JVCエルサレム事務所の山村です。今回は、いつもお世話になっているエルサレム事務所・業務補佐の廣本さんが記事を書いてくれました。内容は、ガザからエルサレムの病院に定期的に入院しているムハンマドくん(10歳)との交流に関するお話です。

半年ほど前のある日、JVCガザ事業のパートナー団体の女性からメッセージが届きました。
「親戚の子のムハンマドがガンで東エルサレムの病院に入院するの。ガザから何も持って行くことができなくて、助けを必要としている。お見舞いに行ってもらえないかしら?どうか、お願い...」
といったものでした。その切迫感のあるメッセージを受け、JVC事務所の近くに住む60代の女性サミラさん(仮名)の協力のもと、断食月の最中に、急いで病院に駆け付けたのが始まりでした。次の日には車を持っているサミラさんにお願いして、食料、シャンプー、石鹸などの最低限の生活用品を届けてもらいました。エルサレムはガザに比べて物価も倍以上で、ガザからほとんど着の身着のままで来た彼らにとって、身の回りの物をそろえるのは大変なことです。

ムハンマドくんは、ガザ戦争の際にも大きな被害を受けた、国境とエレズ検問所から近い、「ベイト・ハヌーン」という地域の出身です。ガンで入院する前は学校の成績もよく、とても聡明な子だとのことでした。もともとガザの人を支援したことのあるサミラさんとともに、JVCスタッフはムハンマドくんのお見舞いに定期的に出向くようになりました。

以下、エルサレム事務所・業務補佐の廣本さんによる記事です。

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