前回の記事で書いた村で、少し話をする。この村では、全ての村人が昨年分の借米を返却したわけではないが、それは極一部。そのため、利子もあるので開始時と比べると1トン近く米が増えた。
当然ながら、全家族利子付き完全返却が望ましいが、何事も完璧にいく場合ばかりではない。それでも1トン近く米が増えており、このまま継続していけば、着実に米は増えていく。それには、完璧でなくてもいいから問題を最小限に抑え、その最小限の問題にも起きたなりにみなで相談して解決していくのが大事、と力説してみる。
ラオス語にそこまで自信があるわけでもなく、「みなさん、わかってもらえましたかね?」とフンパン兄さんを介して確認してもらうと、ある村人が「わかったよ。他のNGOは1回来て帰ったりしたけど、JVCは何度も来て何度も説明してくれるから、分かるさ」と一言。うん、私はいつも村に来ているわけではないが、スタッフの地道な頑張りが分かるうれしい一言です。