2010年8月の記事一覧
(前回より続く)南アフリカらの参加者のみなさんの見事な歌と踊りを披露してもらった後は、ラオス伝統の幸せや健康を祈る儀式、バーシーを実施。南アのみなさんの手首に白い糸が巻かれていく(バーシーについては、昨年11月の本欄参照下さい)。また、ホスピタリティー溢れるラオス人は、小さなお土産も持っていったのでした。
そしてその後は記念撮影の嵐。そして返礼とばかりに踊るラオス人と東北タイ人たち。非常に盛り上がった会となった。帰りの車の中でも興奮冷めやらず、本当にみな楽しそうだった。JVCが多くの国で活動する「国際」NGOであるということは、普段の生活ではなかなか感じられないこと。今回の交流はその理解の一助になっただろうか。
また、南アの人々と交流するような機会はそうそうないだろうが、この会には東北タイのNGOの人々も参加しており、ラオス人スタッフと彼らの交流を促そうというアイディアも出てきた。このアイディア提案してくれたことも含め、40名(!)の出会いと学びと歌と踊りの会場となった農園主のご夫婦に心から感謝したい。ありがとうございました。
(前回より続く)カオデーンファームに到着したJVCラオス一行。南アからのみなさんとも対面。一般に比較的華奢で小柄な人の多いラオス人、南アの人々の体格にやや驚き気味か。農園を一通り見せていただいき、自然農業のあり方につ いて、日本人、タイ人、南ア人とラオス人の意見交換がなされる。
その後は農園主のご夫婦、そしてその親戚のみなさんに混じって料理に勤しむ。東北タイ方言とラオス語はほとんど同じなので、言葉に支障はないとはいえ、人の家の台所でも我が家のようにチャッチャと料理を進めていく様は、今の日本人(少なくとも日本の都会人)にはあまり見られないことではなかろうかと感心する。
準備が整い、それぞれに美しい衣装をまとって現われた南アの人々。アカペラの歌と踊りを披露してくれる。「うわっ、本場っぽくてカッコいい」と安直に感激してしまった私だが、ラオス人スタッフも大変興味深そうだ。
(この項続く)
時は2010年7月末、場所はタイ国ムクダハン県、JVCラオスの面々と、JVC 南アフリカの活動をともに行う南ア人パートナーのみなさんが対面!アフリカ人と会うなんて初めて!というスタッフがラオス人スタッフの大半。もっと言うと 外国に行くのも初めて!というスタッフもいる中、昼2時の集合時間に集まると、明らかにウキウキと盛り上がっている若いスタッフたち。
出発し、一路会場であるカオデーン農場に向かう。ここは以前JVCタイに勤務していた日本人女性の方が、お連れ合いのタイ人男性と自然農業を行っている農園だ。一路、と書いたが、実はメインイベントの前にもお楽しみが。それはラオスにはないテスコ(英国系のスーパーマーケット)でのお買い物。 外国すら初めての若いスタッフは、当然初めてであろう巨大スーパーを前に、心持ち表情に緊張が見られる。
一度買った洋服を手に車に戻るも、やはり違う色がいい、と言いつつ交換できるだろうかと迷うスタッフに、「ここは普通のお店と違うからきっと交換は難しいと思うけど…」と別のスタッフ。不安げな彼女に「大丈夫、今買ったばかりでしょ?行ってきな」と背中を押すと、別の色の服を手にニコニコと車に戻ってきた。外国人の私だけでなく、フンパン兄さんですら「最近の若い子は…」と考え方や感性の違いを感じることもある若手スタッフだが、こういうところを見てし まうとやはりかわいいのです。
(この項続く)
ラオス人は、食事をしているときに人が来たりすると、必ず「ご飯食べていきなよ」と誘う。昼間は庭先などで食べている人も多いので、知り合いが通りかかる可能性は大。たいていは「どうぞ美味しく食べて」と答えるもので、「じゃあ」と加わることはあまりなく、実質社交辞令。そういった意味では日本でもそのようなやり取りは確かにある。しかしラオス人はこれが徹底している。
先日スタッフとレストランで食事したときのこと。ラオス人スタッフが「お姉さんも一緒に食べなよ」と誰かに話しかけている。しかし他に客はなく、視界には料理を出し終えてひと段落着いた厨房の女性しかない。「もしかして今あそこにいるお店のお姉さんに声かけた?」と聞くと「そうそう」とスタッフ。我々お客、あの人調理人。いやー、徹底している。なんだかなごみました。