2005年9月の記事一覧
あれこれやってたら、あっという間に1日終了。東京は時間の流れがはやいのか、はたまた名村の周りだけがラオス時間なのか。くそー、まだまだ話し足りてないぞ、おれは。
ボランティアチームの皆さん、すべてをお任せしている割には、今日のミーティングでしょうもない口をだしてしまい、すいませんでした。みなさんのがんばりに、いつも励まされています。
そして、まさる君。終電の北千住で別れるぎりぎりまで、いろいろアドバイスありがとう。11月のプノンペンラウンドで、再度爆走しましょう。
9月26日(月)ラーメン屋事情
日本に帰ってきてから、あいかわらずラーメン行脚の旅。
ただ、最近のラーメン屋って、なんで壁に能書きを書くことを好むのだろう。しかもみんな、相田みつをフォント(ちなみに、相田みつをは、巷では、その作品がよく飾られている場所にちなんで、「便所の神様」と呼ばれている)で書かれてるし。
またおれもやめておけばいいのに、店主のこだわりについての説教くさい文章をいちいち読んでしまうので、疲れてしょうがない。そして、そこまで説教されておきながら、ラーメンがおいしくなかった日には、こっちが説教したくなる衝動に駆られる。
夜のJVCスタッフの飲み会。帰国していたカンボジア農村開発担当のまさるくん始め、みんなで暴走。かなり心地よい爽快感が残る。なーんだ、これぐらいの暴走ができるんだったら、JVCもまだまだ大丈夫だ。
関東平野をぐるっとまわってきた1日。
一時帰国報告の合間に、二人の師兄に時間をとってもらった。
情熱と勇気を芯としつつ、今後の生活を具体するための詳細な助言を賜る。
人に恵まれてきた幸せを噛みしめる。
「地球の木」の方々にお話をしたあとに、横浜中華街に繰り出す。やばい、うますぎる。帰国時には、前年比ウエスト6センチ減だったのに、NBAも真っ青のリバウンド王となりそうな予感。夜はJVC事務所で帰国報告会。
睡眠不足でやや疲れ気味ではあったが、地球の木といい、ボランティアチームさんといい、それこそ今まで知らなかった人といい、今回の帰国で、JVCラオスの活動を応援してくれる多くの人と出会えて、ものすごい元気をもらえた。この元気こそ、ラオスで活動の源になっています。
新潟での講演と懇親会を終え、すでに夜11時を回っていたのですが、ホテルに帰る前に、関君と橋本さんに無理をいって、新潟の海岸に連れて行ってもらった。
広大な深黒をたたえる日本海。水平線に漂う漁火。浜辺には漁船が疲れた身を横たえている。
潮風に身を委ねていると、自分を育ててくれた神戸の港を思い出し、すっかり忘却の彼方にいた過去がやってきて、エクスタシーに身が震える。
3人で海を眺めながら、今のNVCとJVCとの関係や、お互いの将来のこと、故郷のこと、などなど、たくさんのことを語りあった。潮風が身体を冷やさなければ、このまま永遠に語りつづけてしまうんじゃないかとさえ、おもった。
夜の海を前にして語り合えば、なんでもうまくいく、そんな気さえした、夜だった。
今日、JVCラオスボランティアチームをはじめ、ラオスで活動するNGO団体が共催で、ラオス文化人のドゥアンドゥアンさんとダラーさんを招待し、「ラオスの未来と国際協力 −市民の協力はどうあるべきか−」というシンポジウムを開催しました。
詳細はどこかでまた紹介されるとおもうので、わたしの個人的な感想を一言だけ。
ドゥアンさんとダラーさんの話で共通して言えることは、織物や貝葉(バイラーン)など、ラオスに独自に存在しているものを引き出しながら、ラオスを発展させていこうと考えている点である。国際協力は、とかく「ないもの」を探して、それに補填するための支援がなされがちであるが、このように、ラオスに「あるもの」を引き出しながら支援するという彼女らのアプローチは、今後のラオスの国際協力のあり方に関する重要なメッセージを読み取ることができる。
今日のシンポジウムの参加者は約150名とのこと。ラオスのみがテーマの会合としては、信じられない数字である。この数字の持っている意味をよく噛みしめてみると、まだまだ日本でおもしろい動きや仕掛けができそうな気がする。
そして、ラオスで活動するNGO団体が協力して今日のようなシンポを開催することができたことも、特筆すべきことである。もちろん、数多くのボランティアの存在を抜きに語ることはできない。ボランティアのみなさんに関しては、感謝を通り越して、驚きと反省の思いです。
おれも、ボランティアさんに負けないように、精進せねば。
――コルシア・デイ・セルヴィ書店をめぐって、私たちは、ともするとそれを自分たちが求めている世界そのものであるかのように、あれこれと理想を思い描いた。そのことについては、書店をはじめたダヴィデも、彼をとりまいていた仲間たちも、ほぼ同じだったと思う。それぞれの心のなかにある書店が微妙に違っているのを、若い私たちは無視して、いちずに前進しようとした。その相違が、人間のだれもが、究極においては生きなければならない孤独と隣りあわせで、ひとそれぞれ自分自身の孤独を確立しないかぎり、人生は始まらないということを、すくなくとも私は、ながいこと理解できないでいた。
若い日に思い描いたコルシア・デイ・セルヴィ書店を徐々に失うことによって、私たちはすこしずつ、孤独が、かつて私たちを恐れさせたような荒野でないことを知ったように思う。―― (須賀敦子「コルシア書店の仲間たち」から抜粋)
ラオスのボランティアチームが企画運営しているシンポジウムが来週月曜日に開催される。今日は、その準備のために集まっているメンバーと久しぶりに再会。私自身が、あまりお手伝いできずに申し訳ないのですが、ボランティアチームだけで十分やっていけるでしょう。
ボランティアチームをみていて、ラオスをテーマ(肴?)に、わいわい集まれる場所があるって、ほんとうに素敵だなと、改めて実感。けっして敷居の高い場所ではないので、水曜の夜、みんなも時間があれば、ぜひJVC事務所に遊びにきてください。