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ラオスMonthly report(2010年9月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人 森林担当 グレン・ハント
2011年1月25日 更新

井戸修理研修

JVCラオスの水支援には、主に(1)浅井戸用セメントリング作成研修、(2)深井戸掘削、(3)深井戸修理があるが、どの活動においても、村人の主体的関わりを重視してきた。(1)は研修実施後に村人がセメントリングを量産するし、(3)も村人とともに行ってきた。(2)については掘削を業者に依頼するが、家畜避けの柵作りは村人が行う。(2)も(3)も将来の修理用の基金を村人たち自身が徴収する。さらに今回は、スタッフの提案で、一歩進んで、修理ボランティアの育成を行った。お金をきちんと集めて、業者を呼ぶのもよいが、それに加え、自分たちで直せるものは直したほうがより出費を抑えられる。また、技術さえあれば自分たちで直せる程度の小さな故障でも、放置して無理に使用を続けると、大きな故障につながりうるため、小さな故障を自分たちで直せる程度の技術を村人に伝えている。

今月はピン郡の6村から14名が参加し、JVC郡事務所で座学を行った後、各村を訪問して実地研修として実際に故障した井戸を修理。井戸は専門ではないとしても、臨機応変な器用さは多くの村人が身に付けているものであり、様々なタイプの故障にも対応していた。研修参加者は、その後各自村に帰って自分の村の故障した井戸を修理した。10月にはアサポン郡でも予定している。

※詳しい様子については10月の「徒然日誌」もご参照下さい。

修理された井戸の水に手を伸ばす村人修理された井戸の水に手を伸ばす村人

水支援・養魚専門家招聘

土壌が砂地で、井戸の掘削が困難であった村の善後策を検討するため、日本から農業専門家を招聘して、様々な可能性を検討した。ランポンプなども想定していたが、村内にそれほど高低差がなく断念した。いただいた案について、今後地元の業者の能力など勘案してさらに検討していき、実行可能であれば、村人とよく話し合った上で、来年乾季に実行に移したい。また、養魚についても専門家から様々なアドバイスをいただいた。この専門家の方は、以前から様々な形でJVCと交流のある団体の方で、薄謝にも関わらず精力的に助言をくださった。感謝するとともに、JVCがこれまでの歴史で培ってきたものの重みを感じた。

魚に餌をやる様子を見せてくれる村人魚に餌をやる様子を見せてくれる村人

JVCカンボジアを訪問

農業チーム全員でJVCカンボジアの対象地を訪れた。JVCカンボジアがSRI(幼苗1本植え)に早くから取り組んでおり、経験の蓄積があるほか、SRIはカンボジアの国家政策としてもより大々的に推進されているため、特にSRIに対象を絞っての経験・技術交流となった。条件が揃えば大きな成果を生む教科書どおりのSRIではなく、村人自らがアレンジを加え、多少の悪条件にも対応可能な「準SRI」から学ぶものが多く、今回の乾季でさっそく試すこととなった。村との連絡手段や堆肥の作り方についても情報交換を行った。ラオス人スタッフにはいい意味でのライバル意識も見え隠れしたし、似ているようでもやはり違う自然のあり方(特にラオスにはまだ豊かな森が残っている点)も認識したようだった。

SRI水田で質問、真剣な表情SRI水田で質問、真剣な表情

地域での法律教育(CLE)

JVCと合同で、8月から土地に関する権利について村人に説明する研修を行ってきたラオス国立大学のCLEユニットだが、9月初旬にはピン郡3村での法律研修を終了し、その後総括を行った。土地や森林に関する法律のどのような事柄について村人が関心を持ったかだけではなく、学生たちの村での経験など、様々なことをお互いに話し合った。先生は別として、生徒は村訪問の経験があまりなく、彼らの活動が村人の学びとなったように、彼らも村人が直面する現状を学ぶことになった。

視覚に訴えるツールを用いての説明視覚に訴えるツールを用いての説明

演劇研修

9日より15日まで、法律担当スタッフのレノルがカムアン県で活動しているNGOによるドラマ研修に参加した。我々はブルー族の若者グループと劇や人形劇を行っているが、更なる改善のため、中でも優秀な2名を帯同した。トレーナーはビエンチャンから来たプロの演劇トレーナーだった。研修はカムアン県のマハーサイ郡で行われた。レノルと若者たちは村人や他のNGOのスタッフとともに、楽しい研修に参加することができた。若者チームは1月にさらに劇の上演を行う予定だが、この研修を通じて彼らの演劇技術は磨きがかかり、大観衆の前で演じるにあたっての自信を得たようだ。

中央がJVCからの参加のブルー族若者中央がJVCからの参加のブルー族若者

少数民族の知識と人々(IKAP)研修

少数民族のインターンであるホンケオが、チャンパサック県で行われた「少数民族の知識と人々(IKAP)」という研修に参加した。主催したのはJVCとも関係の深い、南部チャンパサック県で活動するGAPEというNGOで、タイのIKAPネットワークと関わっている、「少数民族の知識」についてのトレーナーがいる。この研修の内容は、NGOスタッフが少数民族の知識の価値を理解し、そしてよりよい開発活動のためどのように少数民族の知識を引き出し、活用できるようになるようするものだった。「小数民族には森林管理システムがない」という見方があり、政府機関は度々、少数民族独自のシステムを理解しようとせずに国の管理システムを課そうとすることがあるため、特に森林活動においては、「少数民族の知識」を開発に携わるNGO職員が知ることは重要である。

GAPEと労働問題リサーチについて打ち合わせ

上記IKAP研修に続いて、GAPEの森林チーム、JVC森林チーム、リサーチアドバイザーで、商業植林における労働問題のリサーチを行うための打ち合わせをした。国中で、政府は商業植林会社に土地を貸与してきているが、それは村人の生計に大きな影響を与えている。その背景には、雇用を創出してラオスを「近代化」するという意図があるが、GAPEとJVCは、それぞれ活動する2県において、それらの植林が雇用を創出しているのか、そして生計に好ましい影響を与えているのか、あるいは負の問題を引き起こしてしまっているのか、について調査する。


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