2003年4月の記事一覧
佐藤は午前中にフランスのNGO(EMDH)との打ち合わせおよび、聖エリア教会との今後の活動の打ち合わせ。午後にはヤムルーク病院、マンスール教育病院を視察。吉野看護師は午前中は赤新月社「母子保健病院」でボランティア。午後は佐藤と合流。
本日は佐藤・吉野ともに、アル・サドル(元サダム・シティ)にある「ダル・アルラハマ」(ストリート・チルドレンの保護施設)と同じくアル・サドルにあるJVC共同支援のクリニックを訪問しました。
赤新月社付属「母子保健病院」検診再開
JVCが支援してきた赤新月社付属「母子保健病院」を再度訪問。この病院はガードが略奪から守ってきたので、懸念されていた支援機材の損失もないようなので、約束していた機材部品を届ける準備を再開することとした。
JVCのイラクでの活動の概要
JVCではイラク攻撃前から経済制裁により特に影響を受けている社会的弱者、子どもと母親を支援するプログラムをバグダッドで実施してきました。
●医療支援としてバグダッドの医療施設(「国立子ども病院」や「国立母子保健病院」)に対して医療機材部品などの支援を行いました。
●特に貧しい地区(サダムシティなど)に住むストリートチルドレンや孤児などの子どもたちへの食料支援もフランスのNGO(EMDH)やドイツのNGO(APN)と協力のもと実施しました。
●イラク攻撃の可能性が高まる中、日本の子どもたちからイラクの子どもたちへの励ましの非戦メッセージを届け、展示を行ってきました。
4月18日は昨日に引き続き、バグダッド市内の病院の現状視察およびイラクの子どもたちの支援を共同でおこなっているフランスのNGO(Enfants du Monde – Droits de l'Homme (世界の子どもたち−人権 EMDH))とのミーティングを行った。
佐藤真紀からのレポート
JVCはイラクにおいて3つのプロジェクトを行っていました。
1)国立母子保健病院への医療器具などの支援
2)イラクの子どもたちを励ますために日本の
子どもたちが描いてくれた絵の展示
3)バグダッドの子どもたち、特にストリート
チルドレンへの食料などの支援をフランスと
ドイツのNGOと合同で実施
イラクではバグダッドが米軍に占拠された後、治安が悪化。略奪が横行している。このような暴動はある程度予測されたことであったが、病院などの医療施設や、人道支援物資すらも略奪の対象になっているのには驚きである。
金曜日、いつもならキングフセインモスクでお祈りが終わったあと、戦争反対のデモがある。ところが今日はまったく静かな金曜日だ。
「もう、戦争は終わった。アメリカはすばらしいよ」
という人。
「何も話したくはない」
と一切話してくれない人。毎週続いていたデモも再び許可が下りなくなったようだった。