2019年8月の記事一覧
「ISに夢を見て集まった人々」のその後
2014年、IS(いわゆる「イスラム国」)が「カリフ国家」樹立を宣言し、シリアとイラクの広い地域に侵攻しました。「平和と幸福、そして質素な生活があるイスラム教徒の理想郷」というインターネット上のプロパガンダに突き動かされ、数千人もの外国人戦闘員がシリアとイラクに流れ込みました。
シリアとイラクの人々に降りかかる不正義への怒りから「彼/彼女らのために何かしたい」と突き動かされた人たちや、生きる目的を見いだせない若者たちが、世界のあちこちから豊かな天国を夢見て、戦争の現実を知らずに、シリアやイラクの「新しいイスラム教徒の国」に集まりました。
女性や家族の中には、強制されたり誘拐されたり、またISに加わる男性に従うしか選択肢がなかった人もいます。イスラム教徒としての誤った義務感からISに従ったり、また改宗してISの花嫁になることを選んだりした女性たちもいます。