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農業研修・各家庭での実践編

カンボジア現地代表 大村 真理子
2020年11月16日 更新

駐在員の大村です。ここ最近ため池の話が続いたので、今日はもうひとつの活動の柱である農業技術研修にスポットを当ててブログを書きたいと思います。

JVCカンボジアは各家庭での家庭菜園づくりをサポートするため、定期的に技術研修を実施しています。研修は誰でもウェルカムで、希望する人は何回でも参加することができます。対象者を選ばず、興味がある人は誰でも好きな時に参加できるようにしています(研修のほか、そもそも農業用水を得るのが特に難しい地域で実施しているのがため池支援です)。

研修参加者、リムさんの家庭菜園。元々米づくり以外していないご家庭でしたが、研修に参加する内にここまで菜園を広げるようになりました研修参加者、リムさんの家庭菜園。元々米づくり以外していないご家庭でしたが、研修に参加する内にここまで菜園を広げるようになりました
川で獲ってきた魚と庭でとれた野菜で昼食づくり。家庭菜園を始めたことにより、家計の出費を抑えることができているそう。自分で育てた作物は安心して食べられるとの声も川で獲ってきた魚と庭でとれた野菜で昼食づくり。家庭菜園を始めたことにより、家計の出費を抑えることができているそう。自分で育てた作物は安心して食べられるとの声も
この日は収穫したてのガーリックリーフ、コアントロ、バジルなどが食卓にこの日は収穫したてのガーリックリーフ、コアントロ、バジルなどが食卓に

事業村では、以前に紹介したボッパーさんやチョムノーさんや、先日紹介したネム・ソーンさんのように、余剰分を販売して現金収入に繋げている方も増えています。最近はこのような方々の庭を借りて研修を実施し、実際の菜園を見ながら、日々の手入れや苦労した点など、実践者から研修参加者に直に伝えてもらう機会も設けています。

何もなかった土地をここまで整備した方も!何もなかった土地をここまで整備した方も!
この方も少しずつ空きスペースで菜園をつくり始めたところこの方も少しずつ空きスペースで菜園をつくり始めたところ

2020年は新型コロナウィルスの影響で3月末から5月末まで研修活動を停止していましたが、6月から新しいルールのもと再開し、現在に至ります(→記事:2ヶ月ぶり!新ルールで農業研修再開)。研修は各家庭でどのように生かされているのでしょうか。

①害虫対策研修

マネージャーのチャトラが事業村を周り住民と話す中で生まれた研修。雑草の管理や基本的な菜園の手入れなどをレクチャーしつつ、身近で手に入りやすい自然の材料を使って害虫忌避剤をつくる研修です。

材料:タバコの葉、唐辛子、レモングラス、ニームの枝(樹皮)、キャッサバなど材料:タバコの葉、唐辛子、レモングラス、ニームの枝(樹皮)、キャッサバなど
材料を砕き、水に浸して適宜混ぜるなどして3週間で完成です材料を砕き、水に浸して適宜混ぜるなどして3週間で完成です
研修参加者。各自空き容器に原液をつくって管理します。毎日の手入れは大変だけれど、虫に食べられることが減った実感があるとのこと!研修参加者。各自空き容器に原液をつくって管理します。毎日の手入れは大変だけれど、虫に食べられることが減った実感があるとのこと!

②液肥・たい肥づくり研修

身近にある材料(牛糞、葉、農用石灰など)を用いて、栄養たっぷりなたい肥をつくる研修。この数年色々な村で実施している人気のある研修で、最近は過去の研修参加者が講師を担ってくれるようにもなりました!

研修参加後に実践を続け効果を実感した経験を生かし、研修講師になってくれているボッパーさん(右)研修参加後に実践を続け効果を実感した経験を生かし、研修講師になってくれているボッパーさん(右)
研修参加者。研修で習った液肥を菜園に取り入れているそう。材料が手に入りやすい点、ナチュラルな点が気に入っているとのこと研修参加者。研修で習った液肥を菜園に取り入れているそう。材料が手に入りやすい点、ナチュラルな点が気に入っているとのこと
参加者にはこんな方も。2018年に掘削したため池の近所に住むモン・ソーンさん。ため池のおかげで水を得るのが楽になったので、家庭菜園も頑張って継続しているそうです参加者にはこんな方も。2018年に掘削したため池の近所に住むモン・ソーンさん。ため池のおかげで水を得るのが楽になったので、家庭菜園も頑張って継続しているそうです

③節水・冠水対策研修

こちらは乾期と雨季、それぞれ時期に合わせて実施する研修です。これらとあわせて、年間を通して育てやすい多年生の作物の栽培方法や、苗の作り方なども扱います。

表土に稲わらを敷くことで水の蒸発量を抑えることができる。乾季の節水のための技術研修表土に稲わらを敷くことで水の蒸発量を抑えることができる。乾季の節水のための技術研修
皆でわいわい実践を通して学びます。これは2020年2月の写真。今はマスク着用でソーシャルディスタンス+定員10名の新ルールに変わって少し寂しいです。。。涙皆でわいわい実践を通して学びます。これは2020年2月の写真。今はマスク着用でソーシャルディスタンス+定員10名の新ルールに変わって少し寂しいです。。。涙

雨季の冠水対策は、こんな感じです。前回の記事に詳しく載せていますのでぜひご覧ください。

大雨による水が来ても被害が最小限になるよう、高さを出した高架栽培の研修大雨による水が来ても被害が最小限になるよう、高さを出した高架栽培の研修
それぞれの家庭で実践中。研修参加後1ヶ月間は、スタッフが各家庭をまわってフォローアップなども行いますそれぞれの家庭で実践中。研修参加後1ヶ月間は、スタッフが各家庭をまわってフォローアップなども行います
研修参加者の9割以上が自宅での実践を続けています。参加者と話す中で、次回の研修内容を決めたりもします研修参加者の9割以上が自宅での実践を続けています。参加者と話す中で、次回の研修内容を決めたりもします
庭からガッツリ収穫してきた方。今日は近所のセレモニー用料理に使うそうです!庭からガッツリ収穫してきた方。今日は近所のセレモニー用料理に使うそうです!

④加工・出荷研修

主に①~③の研修参加・実践を経て、自給を達成し余剰分を販売に回すことができている方に向けた研修です。とはいえ、他にも参加したい方がいたらそれはウェルカムです。研修で扱った技術や情報をどう活かすかは参加者の皆さん次第なので、「こういう条件の人でないと参加できない」などの規定はつくらないようにしています。JVCが繋ぎ役となり、ハーブティの原料となるドライハーブを生産・出荷したり、野菜を街に出荷したりするための研修です。売れたドライハーブの収入は参加者に分配されることもあり、人気のある研修です。詳細はこの記事(レモングラスの初出荷!)やこの記事(コリアンダーチャレンジ)などをどうぞ。

去年はこの収入を貯めて、皆で水を汲み上げるためのポンプを購入したグループもありました!ケミカルを使わないカンボジア産のハーブや野菜、またそれらを使った製品は、特にカンボジア都市部で人気があります。

注文毎にマニュアルを確認しながら生産します。こちらはパッションフルーツの葉をドライにして出荷するための研修注文毎にマニュアルを確認しながら生産します。こちらはパッションフルーツの葉をドライにして出荷するための研修
こんな商品になります!こんな商品になります!

ということで、今回は農業技術研修の様子をお届けしました。また更新します。

研修を実施した後に行う事務所での振り返り会議。参加者との雑談や反応を活動や研修にも反映させます研修を実施した後に行う事務所での振り返り会議。参加者との雑談や反応を活動や研修にも反映させます

この活動への寄付を受け付けています!

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郵便局に備え付けの振込用紙をご利用ください。

口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所

※振込用紙の通信欄に、支援したい活動名や国名をお書きください(「カンボジアの支援」など)。
※手数料のご負担をお願いしております。

JVCは認定NPO法人です。ご寄付により控除を受けられます(1万円の募金で3,200円が還付されます)。所得税控除に加え、東京・神奈川の方は住民税の控除も。詳しくはこちらをご覧ください。

遺産/遺贈寄付も受け付けています。詳しくはこちらのページをご覧ください。

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