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カンボジア農村のCOVID-19の影響と、今後について

カンボジア現地代表 大村 真理子
2020年4月14日 更新

駐在員の大村です。COVID-19の感染拡大が世界各地で進んでいます。カンボジアでは、4月12日現在の陽性者が122名となっています。海外からの旅行者の集団感染や、何かしらの海外由来の感染が多数を占めていることから、カンボジアでは「外国」がひとつのキーワードになっているように思います。

現在、JVC事業地は保健局からの集会や外出の自粛が驚くほど浸透しており、事業地が地元のスタッフですら、他の村に出入りすることに抵抗を持っている状態です。スタッフのポクは、バイクで20分の場所で開催される結婚式への参加を親に止められたり、とにかく「出歩かない」「集まらない」ということが村でも徹底されています。

この状況下で、人が集まる研修や各種活動をおこなうことは適切ではない、と判断したため、現在私たちのチームは、活動を全面的に停止しています。とはいえ、自分たちで管理している試験農場や、毎年5月頃から始まる雨季の前に掘削を終えたいため池の進捗管理などの業務はあるので、毎日1-2名のスタッフがシフト制で出勤し、無理のない範囲で勤務しています。

掘削中の事業村のため池。手前が元々あったもの。奥にもうひとつ掘り進めています掘削中の事業村のため池。手前が元々あったもの。奥にもうひとつ掘り進めています
村の皆さんとのため池の場所決めの様子。COVID-19が流行する前のことです村の皆さんとのため池の場所決めの様子。COVID-19が流行する前のことです

私は3月下旬に日本に一時帰国をいたしました(新型コロナウィルスの感染拡大に伴うJVCの対応について)。カンボジアの農村部では私のような外国人は現状、なかなか事業地に立ち入れる状況ではなく、落ち着くまでは、遠隔で事業を進めていきたいと考えています。現地スタッフについても、しばらくは事業村には極力出入りをせず、シフト制での農場の手入れや、オフィスでの業務をメインに活動していく予定です。

はやくまた、このように全員集合できる日を願いますはやくまた、このように全員集合できる日を願います

ちなみにカンボジアのCOVID-19関連の動きですが、ざっくりとこんな感じです。(日時に多少の前後があるかもしれません)

  • 3/14.15 イタリア、ドイツ、スペイン、フランス、アメリカ、イランからの入国を禁止
  • 3/16 すべての教育施設が休校
  • 3/17 ナイトクラブや映画館、博物館などのクローズ。コンサートの停止(4/1にはカジノの閉鎖)
  • 3/23 タイ国境封鎖にともない、タイへの出稼ぎ労働者が大量に故郷に戻ってくる
  • 3/31 緊急事態宣言をするための法案を作成中
  • 4/7 クメール正月休暇の延期
  • 4/10 州をまたぐ移動の禁止(~4/17)

3/23のタイ国境封鎖にともなう出稼ぎ労働者の方々ですが、JVCの事業村にも、国境から車で数時間かけて約100人が戻ってきていました。これらの方々は、村長と警察の管理により14日間自宅で隔離がおこなわれ、現状、感染者は認められていません。毎年多くの出稼ぎ労働者が帰省する年に一度のお楽しみ・クメール正月休暇も、今年は帰省ラッシュなどによる感染拡大防止のため、延期となりました。

スタッフ提供の写真。タイから戻ってきた人のリストを村長がノートにまとめていたそうですスタッフ提供の写真。タイから戻ってきた人のリストを村長がノートにまとめていたそうです

今後、タイやベトナムとの国境の閉鎖状況などが不安定なことから、野菜や果物、日用品など、輸入に頼っているものの流通が心配されています。一方で事業地の皆さん、特にJVCの農業研修に参加していた方は家庭菜園を実践し、支出を抑えるために買い物を控え、家の周りで何かしらを育てて食べている状況であることから、少しでも普段から自給をしていることが、こういった非常時のセーフティネットになり得ることを実感しています。

農業研修参加者農業研修参加者
この方は市場に卸したり、周囲に分けたりする分まで!この方は市場に卸したり、周囲に分けたりする分まで!

私もはやく事業地に戻り気持ちがありますが、今は静かに、この嵐が去るのを日本で待ち、遠隔でできることを進めていきたいと思っています。現在JVCは直に村に出入りすることを控えていますが、行政を通じて、衛生用品に不足がないかなど、できる限りの情報収集に努めています。充分な水がない地域があるのが心配ですが、井戸水や行水用の水をシェアするなどして、皆さん手洗いに努めているとのこと。定期的に石鹸やアルコールなどの物資も行政を通じて支援が入っています。

スタッフ提供。事業村を走る行政の車。感染拡大のための注意事項と、症状が出た場合の連絡先をアナウンスしてまわっていますスタッフ提供。事業村を走る行政の車。感染拡大のための注意事項と、症状が出た場合の連絡先をアナウンスしてまわっています

カンボジアは3/31からしばらくの間、実質日本からの入国が不可能(COVID-19の陰性証明書が必要)となっています。今後の活動、私のカンボジアへの戻り日など、流動的になりますが、ご理解いただけたら大変嬉しいです。

長くなりましたが、皆様どうぞ健康でお過ごしください。一日もはやく、余計な心配をせずに暮らせる日が戻ることを願います。いつもJVCの活動を支えていただき、本当にありがとうございます。

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