先日、JVCと協力して環境教育を行っているルビーア小学校の校長先生の娘さんの結婚式に招待して頂きました。「活動で関わっている小学校の校長の娘」って、親戚でもないし、親友でもないし、結婚式に呼ぶには遠くない?と思いますが、カンボジアでは親族や親しい友達でなくても、少しでも関わりのある人をたくさん結婚式に招待するようです。中に友達に誘われて自分は全く知らない親戚の結婚式に参加する、なんてこともあると聞いたことがあります。とにかく、カンボジアに来て初めての結婚式だったので、ワクワクしながら行ってきました!
カンボジアの結婚事情
JVCスタッフが話してくれたのですが、カンボジアでは、新婦の実家で結婚式を開くことが多く、またその費用は場所や職業にもよりけりですが5000ドルくらいかかり、それをすべて新郎側が負担するという習慣があるそうです。なので、お金がなく結婚することができないという悩みを抱えている男性も多いようです。また、結婚相手との出会いですが、今も昔もお見合い結婚もあれば、恋愛結婚もあるそうです。昔はクメール正月(4月)のときに近くのお寺や人の集まるところに遊びに行って、気にいった相手がいたらその場でダンスに誘って距離を縮めていったりするということもあったそうですが、最近はインターネットが発達していて連絡も簡単に取れるようになったので、以前とは恋愛の仕方も違うのではないか、ということも聞きました。 農業スタッフのポクは、知り合いから教えてもらったそうなのですが、髪のアレンジがとても上手です。何か出かける用事があるスタッフの髪型をいつも綺麗に結んでくれます。この日も、駐在員の稲垣やカンボジア人スタッフの髪のアレンジをしてくれました。カンボジアの結婚式では、派手なドレスやカンボジアの伝統衣装などを着ていき、メイクも誰だかわからないくらい厚いメイクをすることが多いですが、この日は仕事の合間を縫って参加したからでしょうか、JVCスタッフはそのような厚いメイクはしていませんでした。 結婚式会場の入り口には、きらびやかに飾られた門と新郎新婦の大きな写真があり、式場はカラフルなテントで造られています。中には、参加者が食事をするための大量の丸テーブルとイス、ピアニストやギタリストやドラマーがいるステージ、そして大音量を流すためのたくさんのスピーカーがありました。席に着くとさっそく食事が運ばれてきて、その後も全7品ほどの料理がタイミングよく次から次へと運ばれてきました。私たちは開始時間より1時間半ほど遅れて行き(スタッフいわく、最初から行っても途中から行ってもいいらしい)、スピーカーのすぐ横しかテーブルが空いていなかったため、隣の人と話すのもやっと、という感じで、会話もあまりせず、ステージで歌う人々(その場で、歌います!と言ってステージに上がる若者など)を見ながらひたすらご飯を食べていました。食事の後は、校長先生に誘われ、ステージの前に出てきた参加者と一緒に音楽に合わせながら適当に楽しく踊る、という経験もできました。式場にはたくさんの人が集まっていて、熱気が凄まじく汗が止まりませんでした。 私は、日本で知人や親戚の結婚式に出席したことがまだなかったので、人生で初めての結婚式への参加をカンボジアで経験しました。ですので、日本の結婚式と比べてどうかということはわからないですが、カンボジアの結婚式では歌って踊って、とにかくうるさく、騒がしく、陽気だという印象を受けました。乾季のシーズンには村や町の至るとことで結婚式が行われていて、JVCスタッフも「お祝儀でお金がなくなる~」と言いつつも色々な方の結婚式に参加しています。結婚式では奇麗な衣装を身にまとい、歌って踊って写真を撮って、いろいろな参加者との交流があります。そういう時間が貴重であるからこそ、結婚式にたくさん参加したくなるのかなと思いました。おめかしタイム
人で溢れ返る結婚式会場
初めての結婚式