2016年2月の記事一覧
こんにちは。カンボジアにも、1月中旬や2月初旬にそれぞれ3日~5日程度、寒波(それでも16度くらい?)がやってきました。日本の気温と比べたらたいしたことはないのかもしれませんが、こちらに住んでいる者にとっては驚異的な寒さに感じました。そのため、ここ最近は体調不良のスタッフが多かったです。私もありったけの持っている防寒具(といってもパーカーが一番暖かい服でしたが...)を着て寒さをしのごうと思いましたが、夜の冷え込みは激しく、風邪をひいてしまいました。カンボジアに来てから4ヶ月強。「ああ、私の身体もカンボジアに慣れたんだなあ。」と今回の寒波に教えられました。
ため池・井戸支援
突然寒さがやってきたカンボジアですが、この国には四季がありません。その代わり、雨季と乾季という区別があります。雨季は5月~10月頃、乾季は11月~4月頃となっています。現在JVCの農業事業では、ため池・井戸支援を一つの活動として行っています。ため池または井戸を作ることによって、乾季でも農家の方々が水を確保できるようになり、1年中野菜栽培ができるようになるからです。また、ため池を掘った場合は、盛土によって雨季でも水没しにくい環境で野菜栽培ができるという利点もあります。
スタッフのお宅訪問シリーズ第二弾は、シェムリアップ市内から西にバイクで40分ほど進んだPuok郡にある、環境教育担当スタッフのピーの実家を紹介します。カンボジアでは11月に「水祭り」という名の「ボート大会」を3日間かけておこないます。その祝日の1日を利用して、ピーの家に遊びに行かせてもらいました。まずは、ピーの紹介をしたいと思います。
JVCカンボジア最年少スタッフ
ピーは現在25歳。JVCカンボジア事務所のカンボジア人スタッフの中では最年少です。彼はプノンペンの大学で農業の勉強をし、他団体で農業ボランティアを経験して、2015年1月からJVCで働いています。高校3年生のときには子どもたちの英語の先生もしていたこともあるそうです。小学校で環境教育の授業をするときは、児童に楽しんでもらえるように工夫していることがよく伝わります。また、小学校4年生から高校卒業まで牛革の彫刻(カンボジアの伝統芸能の影絵で利用する)を習っていたという彼は、絵を描くのも笛を吹くのも上手で芸術センスが優れています。6人兄弟の5番目。心優しく、気遣いができるピー。「実家で稲刈りをするから、稲刈り体験をしたかったら来てもいいよ!」ということで私を実家へと誘ってくれました。