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道なき道をゆく

カンボジア現地インターン 萩原 大地
2014年10月27日 更新

未知の世界に飛び込んできて早2カ月。模索を続ける毎日を過ごしています。今週は農場の仕事を少し休んで、スタッフと共に活動地の村を回ってきました。ここ数日は激しく雨が降る日が続いたために、村へ出向くのにもひと苦労。村への道は決してキレイに舗装されているわけではありませんので、ボコボコであるのに加えてそこに水が溜まった道をバイクで慎重に走るのですが、時に「えっ...」と言わずにはいられないような道をも進んでいきます。

自分は基本的にスタッフの後ろに乗せてもらうので、そんな険しい道程もアトラクション感覚で楽しんでいます。そんな悪路を乗り越えて辿り着いた先にもさらに困難が待ち構えています。雨の影響は道だけではなく、当然家庭にも及びます。土地の一部が浸水している家庭は珍しくないので、JVCが池を支援した農家も例外ではありません。

支援した池の様子を伺いに出向いた農家は、池に辿り着くために水に浸かって歩かなければいけないほど。これでは池の周りに植えている野菜等の管理も大変です。庭先も水に沈んでしまっては野菜栽培も出来なくなってしまいます。雨季は水があるというメリットがありますが、洪水などの被害に見舞われる可能性も孕むというデメリットもあります。

ある農家のクロップガーデン。農家ごとに工夫が見られます。ある農家のクロップガーデン。農家ごとに工夫が見られます。
ある農家のクロップガーデン。農家ごとに工夫が見られます。ある農家のクロップガーデン。農家ごとに工夫が見られます。

池を支援した農家は、定期的にスタッフが家庭を見て回りアドバイスをしたりしています。「雨がたくさん降ったから」「田んぼに行っていて忙しいから」とった理由から、池の周りには何も植わっていなかったり、クロップガーデン(家庭菜園)を作ってはいるものの、全く手つかずの状態の野菜が無残な姿で放置されていたりといった状況がそこにはあります。

もちろん、工夫を凝らして何十種類もの野菜を栽培している家庭もありますし、各家庭で取り組み方には差が見られます。

乾季に池の水を使えることで彼らはどういうアクションを起こすのか。これまでと大きく状況が変わるとされるのはこれからだろうと思います。各農家の状況をよく把握したうえで、それぞれに合わせた支援が必要になってくるかと思います。そもそも野菜の栽培技術を知らなければいくら水があったところでどうしようもありません。

逆に豊富な知識を持つ方にとっては水さえあればといった状況でしょうから、一年を通じて水が手に入ることでどんどん野菜の栽培にチャレンジするのではないかと考えられます。農家のニーズに合わせて少しアプローチの仕方を変えるなどの柔軟性を持てるといいのかもしれません。

池を支援した農家のほかに、オール―村ではフードプロセッシング(食品加工)グループの活動を見学しました。冷蔵庫が普及していない村での生活において、食料を長期保存できるというのはとても大きな意味を持ちます。少し手を加えるだけで長い期間の保存が可能になり、さらに味も良くなるということでグループのメンバーも嬉しそうに活動していました。数人の女性で構成されたグループの中に男1人混ぜてもらって作業のお手伝いをさせてもらっていたのですが、どこの国でもおばちゃんたちは元気で、その勢いに圧倒されながらの作業となりました。

今回作っていたのは、レモングラスティー。レモングラスの葉を切ったものを乾燥させて作る簡単なお茶です。今回は、以前作ったレモングラスティーを再度火にかけ、香りと味を増幅させるということをしていました。このレモングラスティーですが、簡単に作れるということもあって近隣住民たちも真似して自分たちで作るのだそうです。技術が多くの人に伝わり、その恩恵を受ける人が増えることは好ましいことだとは思います。

しかし、商品として販売するとなると厳しいというのが現状。簡単に真似できるが故に近所には売れず、市場等の売り先も簡単には見つからないと言います。

楽しそうにレモングラスの葉を袋詰めするおばちゃんたち。楽しそうにレモングラスの葉を袋詰めするおばちゃんたち。

村には農場とは全く違う景色があります。家族構成や家のつくり、抱える問題などは人それぞれ。それぞれの状況に合わせた支援が必要だと思うと同時に、すべてを見ることなど出来ないという諦めも感じるのもまた事実です。農家の方々と直接お話しすることが出来ないために、いまそこにあるニーズを正確に汲み取ることが出来ないことが何よりもどかしいです。

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