2007年8月の記事一覧
村の子ども達は、いつも家で田植えを手伝っていますが、7月下旬、新しいSRIのやり方で田植えを行ないました。田んぼの土を平らにする、良い苗を選ぶ、苗と苗の間を30cmほどあけてまっすぐに植える、などSRIの重要な手法を一つ一つ、子どもたちは体験しました。
6.メアッ・マカラ(Meas Makara)さん。タケオ県出身。24才。1年生。

「技術学校は車の修理をする技術を学べるので来ました。以前はタケオで農民をしてました。中学を卒業して3年、農業をしました。技術学校の2年生に友人がいて、すごく良いと聞いて、自分も学びたいと思いました。勉強は難しくないですし、学ぶのは楽しいです。将来はまだ何をするかわかりませんが、仕事がほしいです。」
JVCは次世代を担う人材育成をめざし、1985年からプノンペンの自動車整備技術学校を支援しています。現在JVCは、地方出身の学生や女子学生たち11人へ奨学金を提供しています。今回は技術学校の奨学生たちを紹介しましょう。2007年4月のクメール正月休みから5月にかけて奨学生11人のうち、9人をインタビューしました。
現在、JVCカンボジアでは、米の収穫量が増える「幼苗一本植え(SRI)」という農業技術を研修し、農家に勧めています。カンボジアの伝統的な稲作のやり方と異なるやり方を試すのは、農家の人たちから見ると、カンボジアの他の地域で成功していると聞いても、やはり不安ですし、半信半疑、というのが正直なところです。それでなくても大多数の農家が、毎年、自分の家族が食べる分の米すら十分に収穫できないので、SRIのために田んぼの一部でも使うのは、大きな冒険です。