
去る6月8日(水)、一時帰国中のカンボジア現地代表の米倉の帰国報告会を開きました。カンボジアは初心者という方から、調査のため既に数度カンボジアを訪れているODA関係者、カンボジアで活動を展開しているNGO関係者まで、様々な参加者から、質問が飛び交う報告会となりました。
持続的農業と農村開発(SARD)プロジェクトは、各村での活動を広げながら10年活動を続けてきて、現在フェーズアウトの時期ですが、昨年プロジェクト地を襲った数十年に一度の大干ばつへの対応を経て、今後の大干ばつにどう備えていくか村人たちにとっても大きな試練を迎えています。JVCとしても、こうした現状に取り組む村人たちへ、必要以上に手を出さずに見守りつつサポートできるよう、スタッフの能力強化の必要性を感じています。

また、プノンペン、シアヌークビルの両自動車整備訓練校が直面した課題(カンボジア政府の政策変更による湿地埋立地への移転問題や新設の労働職業訓練省への移管の問題)、また昨年度修了した「共同体漁業支援活動」からも、今のカンボジア国内社会の問題を共有し、今後のカンボジアにおける日本のNGOの役割について、参加者も含めて話し合う機会となりました。
では、JVCには何ができるか。直接実施するSARD(SACD:Sustainable Agriculture and Community Development)活動を強化していくこと、そしてSACD関連や(カンボジアで最大のドナー国である)日本のODAがよりよく活用されるような調査や提言活動を行っていくこと、この2点のバランスを取りながら、活動をすすめていきます。
なお、農村開発担当の山崎の活動報告会は9月下旬の予定です。JVCのウェブサイトや、イベント案内メルマガでお知らせしますので、お楽しみに。
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