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村人物語

マヒルさんの死

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2019年4月22日 更新

3月21日、春分の日。アフガニスタンではこの日に新年を迎えます。ナウルーズ(ノウルーズ)と呼ばれ、親族・友人が集い、新しい春を迎える喜びを分かち合う祝日です。「皆、新しい衣装をきて美味しいものを食べて過ごしているのかな」とぼんやり思っていたその日に、現地スタッフから、衝撃の報告が届きました。

「マヒルさんが殺された」

以下、現地スタッフ・サビルラより。

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JVCのピースアクションの強力なパートナーでもある、ハーン・アガ・マヒル氏が殺された。

マヒルさんはかつて、アフガン国軍の兵士だったが、5年前にそれを辞め、「スピン・ガール*青年協会」というユース・グループを立ち上げて代表を務めていた。彼はパチェラガム郡の出身で、まわりの若者とともに社会活動を行っていたが、「イスラム国(IS)」を名乗る勢力が勢力を伸ばしてきた頃から、避難のために自宅をジャララバード市内に移したり、状況が収まると戻ったり、という生活をしていた。とても力があり、ユース・グループの代表として、首都カブールで大統領と会ったりもするような人物だった。
(*スピン・ガールはパチェラガム郡地域の山脈の名前)

ナンガルハル県パチェラガム郡はパキスタンとの国境沿いにあり、政府軍/米軍、IS、タリバンなどが激しい勢力争いを繰り広げ、住民の暮らしを脅かしている。

マヒルさんとJVCの繋がりはピースアクションを開始した2017年頃からだ。JVCが主に活動していたクズ・クナール郡だけでなく、彼のいるパチェラガム郡にも、こういった活動を広げたいと連絡があり、精力的にはたらきかけをしてくれた。彼のおかげで、2018年度のJVCの大きな成果として、これまで活動してきたクズ・クナール郡とパチェラガム郡(その他)と、画期的な交流が実現したんだ。

村人同士の交流にて。指をさしているのがマヒルさん(2018年12月)村人同士の交流にて。指をさしているのがマヒルさん(2018年12月)
JVC事務所でピース・アクションの打合わせ(2019年1月)JVC事務所でピース・アクションの打合わせ(2019年1月)
スピーチをするマヒルさん。隣にはJVCのサビルラ(2019年2月)スピーチをするマヒルさん。隣にはJVCのサビルラ(2019年2月)

ナウルーズの前日、彼はジャララバード市内で殺害された。「イスラム国(IS)」の犯行だと噂が出ているが、まだ現段階でははっきりと分かっていない。殺されるほんの一日前に、マヒルさんからJVCに電話があり、パチェラガムでの新しいピース・アクションに関するイベントの相談があったばかりだった・・・。

彼の葬儀には多くの人々が集まった。

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サビルラからのメールを読んで、呆然となりました。改めて昨年からのピース・アクションの写真を見返してみると、JVC事務所でスタッフと打ち合わせをしたり、村の人々の前でスピーチをしたり、あらゆる場面で人々の中心にマヒルさんの姿がありました。私自身は会ったことはないですが、地域のリーダー的存在であり、JVCの大切な協力者でもあったことが、写真からも伝わります。

ピース・アクションに参加したマヒルさんの言葉を現地スタッフによる報告書より引用します。 「パチェラガムは、山岳と洞窟など地形的な理由もあり、ソ連侵攻のときから常に戦闘員が潜み、戦略的な場所となっていた。住民は、そういった武装勢力に従い、金銭や収穫物を収めなければならなかった。もちろん殺されることも。そのような暴力行為はイスラム教ではない。ようやく最近は政府軍が制圧し、人々が戻ってきつつある。今こそ、ここパチェラガムでも、家庭から、地域から、一人ひとりが、安全な地域づくりに貢献していかなければ。平和構築は、不可能じゃないんだ。特に若者の役割が大切だ。読書文化が有るところにこそ発展が有る。(地域図書室を設置した)クズ・クナールの例からも学ぼう。」

青年グループの代表でもあった彼を失った地域の悲しみは計り知れません。マヒルさんの冥福を祈るとともに、JVCとしても、彼の意志をなんとかつなぎ、死の前日に彼から提案があったピース・アクションの活動をこの地でも実現することが、一つの使命である気がするのです。

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