2015年10月の記事一覧
私は29才、ジャララバードで生まれました。私の家は、祖父・祖母・伯父・叔母などと暮らす大家族でした。父は兵士です。私が7年生から12年生※注(1)の頃はタリバン政権の時代でした。生徒たちはターバン姿の制服を着ていました。先生は厳しく、少しでも怠けたり欠席したりすると体罰を受けました。授業は整備されておらず、学校によって大きな差があったようです。それでも男の子は学校に行けるだけましでした。女の子は学校に行くことが禁じられていたのです。その頃、父は無職で家にいました。家で父から多くのことを学びました。

ディン・モハマド君は15才。彼の父親は字が読めず、教育に関心を持ったことは一度もありませんでした。ディン・モハマド君は、7才の時に伯父のすすめでクズカシュコートの男子小学校に入学しました。それを知った父親は「息子を学校に行かせるつもりはない」と言って、伯父と言い争いました。伯父は、親は子どもに教育を受けさせる義務があり、子どもの能力を最大限伸ばさなければいけない、と説明しましたが、聞き入れてもらえませんでした。