アフガニスタン事業スタッフは、8月末から一週間ほど、パキスタンのイスラマバードに出張してきました。アフガニスタンで事業しているにも関わらず、最近は治安の不安定につき現場に日本人が入ることが難しいため、現地スタッフとは隣国のパキスタンで集まり、会議を持っています。つまりフィールドに赴くことができないので、会議のためだけの出張ということになります。そんな話をしていたら、出発前にある人から、「一週間分も話し合うこと、あるんですか?」という質問をされました。確かに、一週間も宿にこもって何をしているんだろうと思われても不思議はないかもしれません。
しかし、現地スタッフと会えるのは年に数回だけ。実にたくさんの議題があり、朝の9時から会議が始まり、所々に休憩やお祈りの時間をはさみながら、18時...19時...、時には20時まで延々と話は続きます。議長が厳しく話を切らないと、時間は足りません。やっとまとめをして、「お疲れ様でした~」と言った後で、誰かの「最後に一つだけ!」という一言で1時間くらい延長したりすることもあります(笑)
また、皆で終日会議を行った後も、夜遅くまで個別にスタッフと話をしています。(その時はもう少し個人的な話...「最近どう?家族は元気?」といった話にもなります。)
さて、出張時にアフガニスタンからやってくるのは、現地スタッフだけではありません。今回イスラマバードに集まったスタッフ5名に対し、彼らが持参したスーツケースは6個。果たしてその中身は...?
それは、大量の領収書のファイルです!!
小野山統括は全体の責任者として、現地・ジャララバード事務所で日々発生する領収書のすべてに一つ一つ目を通し、サインをしなければなりません。数カ月に一度、会計担当者がたまった領収書を出張で持参し、小野山がサインし、また現地事務所に持ち帰るというのが慣例となっています。領収書は毎日毎日出るので、その量たるや...
会議の時間割はぎっしり詰まっているため、小野山は滞在最終日近くになって会議のあと夜遅くや休憩時間といった隙間時間を見つけてはせっせとサインをし続けます。外に出歩いて疲れるのとはまた違い、会議に会議を重ねた後の精神的疲労にとどめを刺すような作業です。
次回こそは、会議室を飛び出して、活動現場であるアフガニスタンの診療所や学校、村での健康教室などに出向くことを切望している日本人スタッフ一同です。
☆おまけ☆
朝から晩まで宿にいるため、宿の従業員さんにも親近感がわいてきます。