2012年9月の記事一覧
JVCアフガニスタンの事務所自体はジャララバードの街にありますが、実際にプロジェクトとして診療所を運営しているのは街から少し離れた村の中です。今日の事務所訪問者は、JVC診療所のある、シェワ郡クズ・カシュコート村の長老さんたちです。彼らは地域の「保健委員」を務め、実質的な村のリーダーでもあります。
やはり皆さんひげが立派で、年配の方たちなので、なんとも言えない威厳あるオーラを感じます。本日の彼らの事務所訪問は、JVCの新スタッフである私たちとの顔合わせのためでした。
本日の出張レポートは、2002年12月から2007年の5月まで、アフガニスタンと日本を行き来しながら事業を担当してきたスタッフの谷山由子さんが書いてくれました。
昨日、8時に家を出てからまる一日経った今朝9時に、無事ジャララバードに到着しました。既にジャララバード入りしていた前現地代表(現JVC事務局長)の長谷部貴俊さん、現現地代表の小野山亮さん、新事業担当の加藤真希さん、そして保健事業アドバイザ-の西愛子さんたちと合流し、今年の春に引っ越した3階建ての事務所にそれぞれ部屋を当てがわれ、暑い中さっそくスケジュールにそって活動の進み具合についての確認作業を始めました。実際の活動のようすについてはまた別の機会にまとめるとして、この事務所の引っ越しも含め日本人がいない中現地のスタッフたちが本当によく責任をもってがんばってくれていることを最初の印象として感じました。
アフガン衣装の紹介
アフガニスタンの人々が来ている服装っていったいどんなものなのか、想像がつくでしょうか?
男性は白色の服が多いですが、緑や青、黄土色の服もよく見かけます。JVCのスタッフは皆、すその長いシャツと、ゆるいズボンをはいていて、やはり白色が一般的です。帽子の種類もいくつかあるようです。ベストを合わせることもあります。ちなみに事務所内でも、日本と同様、部屋の中では靴は脱ぎます。長谷部さんはさすがにアフガニスタンのベテランなので、とても自然に着こなしています。小野山さんはアフガン服初デビューだそうですが、これを着るとお医者さんと見間違うほど。涼しげな印象。
JVCのお医者さん
本日は村の診療所のスタッフとの医療関係の打ち合わせ。午前中の診察を終えたドクターたちが、私たちのいるジャララバード市内にある事務所にやってきてくれました。ジャハンミール医師、ナシーム医師と、ラヒーム看護師との初めてのご対面です。
保健アドバイザーの西さんが中心となって、最近の診療所の運営状況や村の様子について話してもらいました。JVCの診療所は村に二つあり、患者さんの病気を診るだけでなく、病気にならないための「予防」に何より力を入れようと、からだづくりや衛生改善などの健康教育を行っています。また村の中で女性スタッフが「母親教室」を行って、お母さんたちに家族の健康や安全な出産・子育てについて学んでもらっています。
詳しくはこちらの活動紹介のページをご覧ください。「地域保健医療活動」
JVCアフガニスタンの日本人スタッフは、この夏、実に一年ぶりに活動地・ジャララバードに出張訪問することができました!
事業担当の交代があったため、新任のスタッフである小野山さんと私・加藤にとっては、記念すべき初・アフガニスタンとなりました。残念ながら治安状況が不安定なため、ジャララバード市内にある事務所にこもりっきりではありましたが、たくさんの発見と進歩があり、そしてそれに勝る宿題も持ち帰ることができ、実り多き出張でした。
以後数回に分けて、アフガン出張中の日記をご紹介していきたいと思います。